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​モん!

シェル
  番外編16*「実家では密やかに」

                *2016年年賀SS企画のものです

 年が明けた二日目。

 元旦は家で過ごしましたが今日は違う。

 

「あ、あけましておめでとうございます……かな様」

「待ってたわよ、ちんちくりん」

 

 義母に負けないよう必死に笑顔を作るが、迫力に押され冷や汗が流れる。

 そんな私を心配する海雲さんの隣では『おじいちゃ~ん』と嬉しそうに孫を抱っこする義父ダンディさん。

 ここは東京にある海雲さんの実家。

 毎年大晦日前にお泊まりに行くはずが、ダンディさん達の都合で今日からになり、相変わらず義母に『ちんちくりん』と呼ばれながら二泊三日お世話になります。

 

 

* * *

 

 

「ちんちくり~ん!」

「はーい!」

「ちんちくり~ん!」

「はーい!」

「なんでもないわよ」

「ええっ!?」

 そんな繰り返しで一日が終わり、二日目の今日も変わらず呼びつけられていた。その帰りの廊下で、眉間に皺を寄せた海雲さんに呼び止められる。

 

「…………さすがに抗議していいか?」

「え? お節、足りませんでした?」

 

 瞬きすると、大きな溜め息をついた海雲さんは私の頭を撫でる。その手が後頭部に回ると顔が近付き、口付けられた。

「ん……」

 

 最初から深い口付けに吐息が漏れ、挿し込まれた舌に気持ち良くなる。が。

 

「ちんちくり~ん、昼食の手伝いなさ~い!」

「はーい!」

「……っ!」

 呼び出しに固まった海雲さんの隙をついて抜け出す。

 呼ばれた方に足を向けるが、途中で振り向き、笑顔で海雲さんに手を振った。まだ固まっていた気がするので、暖かいお雑煮を作りましょう。

 

 

* * *

 

 

 昼食が終わり、後片付けも済んだ頃。

 また海雲さんに呼び止められ、誰もいないリビングに入る。ソファに座る海雲さんとは違い、私は彼の膝へと座らされた。よくあることなので嬉しくなっていると、うなじを舐めながら下から上着の中に両手が潜り込んできた。

 

「ひゃ! か、海雲さ……」

「しっ……あまり声は出すな」

 

 耳元で囁かれる声が低かったせいか、ビクリと肩が跳ねる。

 その間に大きな両手が下着から掬い出した乳房を揉み、クリクリと先端を捏ねながら、うなじに吸いつかれた。

 

「あぁ……っんん」

 

 漏れる喘ぎを抑えようと両手で口を塞ぐ。

 それを褒めるような一笑が聞こえると、胸を揉んでいた片方の手がお腹を這ってショーツの中へと潜り込んだ。

「あ……ダメん」

「ダメなのは……みきの声だ」

 振り向いての抗議は口付けによって止められる。

 角度を変えながら舌先で私の舌を突き、下腹部に潜った手が茂みを割って秘部に触れると、太い指が一本挿入された。

「んんっ……!」

「海雲!」

「んんっ!」

 

 まさかの海雲さん呼びのかな様に驚くが、瞬く間に横に倒される。

 出入口からだと背を向けていることになりますが万が一も考え……だと、普通は指を抜きますよね? まだ挿入ってるんですけど?

 そんな心の声に構わず、海雲さんはなんでもない様子で振り向いた。指でナカを回しながら。

「なんだ? 面倒な話なら後がいいんだが……」

「年賀状。峰鳶んとこのも入ってるわよ」

「後で見る……」

 淡々と答える下で、家に届いたかえでんの年賀状を思い出す。

 すると、指を二本に増やされ、さっきよりも早くかき回された。

(~~~~っ!!!)

「そういやお袋……あんま、みきをコキ使うな」

「あら何。奪われて嫉妬したの」

 楽しそうに笑いながら答えたかな様に、海雲さんが不機嫌になったのがわかる。同時に抗議の意味を理解すると、試合開始のゴングを鳴らした母子の言い争いがはじまった。

 さすがに回されていた指は抜かれたが、急に圧迫していたモノがなくなると寂しくなる。

 すると、太股をペチペチ叩かれた。

 息を荒げながら見ると、愛液で濡れた指がとあるところを指している。最初は見間違いかと思ったが、私の股に潜った手がショーツ越しに指定の場所を、秘部を突いた。

 私にとって秘部でも、彼にとっては違う。と、思う。

 さすがに首を横に振るが、ズボンのチャックが下ろされ取り出されては間違いではなかったと認めるしかない。何より充分大きく上を向いてるソレに胸は高まり、恐る恐る身を屈めたまま床に座ると、彼の股に割って入る。

 座高まで高いとスッポリ私は隠れているようで、かな様は話し続けている。

 でも、目の前のモノを凝視している私に、その声は届かない。手を震わせながら両手でソレを握るとゆっくり扱く。それだけで亀頭から白液が滲み出てきた。私が気付かなかったからだと思うと申し訳なく思うし、嬉しくもなる。

 徐々に頬が熱くなってくると、大きく口を開き、喉の奥まで咥え込む。

 ビクリと海雲さんの腰が一瞬浮いたが、音を聞かせないよう必死に会話を続けていた。その間にも口を、舌を動かし、愛撫していく。脈を打つ速さも熱さも増してきて笑みが零れた。

 

「じゃあ、そういうことで~」

 殆どあしらわれた海雲さんとは反対に、勝者の音を鳴らしながらかな様が去って行った。が、直ぐに頭を押さえ込まれると奥まで咥え込んでいた先端から白液が噴出す。

 

「んんっ!!!」

 

 いつもより多いモノに口から零れるが、汚してはいけないと両手で包む。ドロリとしたモノが両手を粘つかせるが、暖かくて口から肉棒を離すと舐める。

 息を荒げる海雲さんは荒々しく私の頭を撫でると頬を赤めた。

 

「エロいな……」

「しょうですか?」

「ああ……だから、そのまま挿入る」

「え……きゃっ!」

 

 腰を抱かれると身体が宙に浮かび、反対向きにされる。

 そのまま四つん這いにされるとショーツを剥がされ、白液を落とす先端を宛がわれた。

 

「ああ……ダメです」

 

 さっきとは違い、さすがに見つかると首を横に振る。

 けれど、腰を持った彼は口元に弧を描いた。それは一番綺麗だけど恐れるキラキラ笑顔。

 

「だから、早くイかせる……声、出すなよ」

「ちょっ、無理ぃ――っ!!!」

 

 一気に貫かれる衝撃に、身体は羞恥ではなく歓喜だと捉えたかのように気持ち良い波を引き寄せる。いつ誰か来るか分からないリビングで恥ずかしい格好で貫かれているのに、求めるように自分も腰を動かす。声を押し殺していても赤くなった頬と口元は悦びで緩んでいた。

 

 それに海雲さんがハマッたのか、その後も廊下や階段で抱かれました。

 ごめんなさい! ちゃんと相手するのでベッドにしてください!! お願いします!!!

 

 そう新年早々願ってしまいました――――。

​                          番外編 /

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