異世界を駆ける
姉御
番外編*キスシリーズ「胸」
*イヴァレリズ視点
おっぱい。
それはとてもふわふわで、ぷるぷる揺れるのが厭らしくて、ツンと尖ったピンクの先端。女を象徴する魅惑物。出来れば小さいのより大きいの、男のなんざ論外のおっぱいが俺は大大大好きなり。
そして、今まさに俺の目の前に理想の──。
「おっぱいいいぃぃ~~~~っっ!!!」
「ぎぃやあああぁぁーーーーっっ!!!」
「や~~~~ん!」
突然影から現れたせいか、反射のせいか、見事なハリセンに、これまた見事なスウィングが顔に入り、吹っ飛ばされる。が、柔らかベッドに着地(ダイブ)。
頭を上げると、たわわに実ったおっぱいを凝視した。
「84点!」
「微妙な点をつけるなっ!」
親指を立てると、また振り下ろされるハリセンを避ける。
ころころころころ、パンパンパンパン、避けては叩いてのモグラ叩きならぬ、イズ(俺)叩き。だが、徐々に疲れてきたのか、叩くのをやめたヒナは大きな息を吐いた。
「まったく、見計らったように出てきよって……ああもう、また汗が出てきたじゃないか」
文句を言いながら手で扇ぐヒナは風呂上がり。
だが、自室のだったからか、いつもなのか、ショーツ(黒!)は穿いているのに、胸は肩に掛けているバスタオルで隠しているだけ。
谷間に落ちていく水滴のエロさに、俺は両手を動かした。
「お詫びに一緒に入り直して、優しく手揉み揉み揉みしてあげるなっだ!?」
「厭らしい手付きをする……ひゃっ!」
ハリセンで叩かれたが、影を通って背後に回り込むと、両手で胸を鷲掴みにした。身じろぐヒナが睨みながら振り向くが、構わず揉み込む。
両手がすっぽり隠れるほど大きな胸。その分、重さがあるが柔らかく、ずっと揉んでいたくなる。
「こ、こら……んっ」
「大きさと柔らかさは満点なんだけどよ、乳首のツン具合がなー」
「ああっ!」
搾るように握ると、指先で両乳首を引っ張る。
さらに捏ねたり回したり擦ったりしていると耐えきれなくなったのか、ヒナはベッドに倒れ込んだ。同時に倒れた俺もスプリングで跳ねるが、乳首弄りはやめない。すると、ヒナが反転した。
「も、もうやめんんんっ!」
「ん~、柔らかいなり~」
目の前に現れたおっばい。顔を埋めずどうする。
柔らかくあったかい谷間に顔を埋めたまま両手で中央に寄せるが、その肉壁は意外と厚くて硬い。見た目だけじゃわからない、おっぱいの不思議。
「貴様……本当に好きだな。大きければ誰のでもいいんじゃないか?」
鼻で息しながら視線を上げると、顔を真っ赤にしたヒナ。だが、不満そうにも見え、顔を出した俺は谷間に顎を乗せた。
「いいも何も、俺がおっぱいに目覚めたのってヒナが最初だぜ?」
告白に、ヒナの目が丸くなる。
絶対『ウソだろ?』と思われているだろうがウソじゃない。確かに昔、アズと『見合う女』の話をした時は『胸がデカく~』とか言った気がするが、巨乳は男の憧れ。目がいくのは当然。
だが、ヒナより胸の大きい女に惹かれたことはない。理想と違うからだ。
「だからヒナを見た時はすっげぇ興奮したぜ。大きさ、形、柔らかさ、何より感度が良い」
「んっ、結局は胸っ……!?」
鼻で先端をくすぐっていると、身じろいでいたヒナが息を呑む。
それは股間を擦るモノが驚くほど大きいからだろう。真っ赤な顔のまま何も言わなくなったヒナに笑みを浮かべると、胸を中央に寄せ、両乳首に口付けた──『所有』のキスを。
ピクリと反応したのを横目に上体を起こすと、ヒナのショーツを横に押しのけ、屹立したモノを挿入した。
「ふあああぁぁっ!」
「や~ん、ヒナのナカ、熱くてぐちょぐちょ……それに」
ゆっくりと腰を動かしながら乳房を搾ると、目の前にはピンクの先端。
今までにないぐらいビンビンに勃っているそれを舌先で舐めると、しゃぶりついた。
「あぁあぁっ!」
「んっ、ツン具合も良し……100点満点花丸。ご褒美やるよ」
「あああっ、あああぁぁーーっ!!!」
理想が現実になった悦びから、胸を揉み、吸いながら腰を打つ。
口内も膣内も甘い蜜で溢れ、もっともっとと欲しがり、狂わされる自分がいる。唾液でぬめった乳首を指で弄りながら見上げると、同じように息を漏らしながら熱い目で見つめるヒナがいた。
「ああぁ……イズ、気持ち良い……」
「……そりゃ良かった」
蕩けた表情と興奮した声に口角を上げると、小さなキスを唇に落とす。
それを合図にまた胸を、膣内を、ヒナを堪能するように所有の証を刻んだ──お前は俺の女だと。
「おっぱいおっぱい俺のために大きくな~れ。もみっもみゅん、もみみん」
「出てけっ、変態胸フェチいいいいーーーーっっ!!!」
「なり~~~~~~んっ!!!」
やっぱヒナ(特に胸)は最高なりねー────。