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破線サークル
フラワーアレンジメント1

​ 世界を駆ける

   

番外編*もしも世界~学校編~

もしも姉御達が学校に行っていたら?

そんな、パラレルワールド

 ここはアーポアク学園。
 やりたい放題をモットーに、不思議と事件に満ちた場所。

 体育兼中等部三年宝輝組の担任をしている私はHRへと向かう。途中、英語兼中等部三年南十字組の担任であるユフィ先生が慌てた様子で駆け寄ってきた。

 

「た、大変です、ヒナタ先生!」
「うむ、今日もユフィ先生は美しく可愛いですな!」
「あ、ありがと……ではありません! 急いできてください!!」

 

 うむ、怒られてしまった。
 おっさん発言をしてしまったが、黒ジャージの私とは違い、レースの付いた白のワンピースにピンクのカーディガンのユフィ先生は可愛いし絶世の美女だ。頷いているとまた怒られてしまったので急いでついて行く。

 

 導かれた場所は校舎裏。
 劇的な告白を想像していたのだが既に先客がいた。国語のワンダー先生と保健医のジェビィ先生。おっと、ジェビィ先生はレウ学園理事の妻なのにまさかの密会!? 不倫か!!?

 

「面白い推理ね、ヒナちゃん」
「小生、まだ死にたくないのだが……ともかく見てくれ」

 

 微笑むジェビィ先生と顔を青褪めるワンダー先生の指す先には肩まである銀髪を半分左上で結った南十字組のランジュが俯けで倒れていた。シャツには血のような汚れ。

 

「サスペーンス!!?」
「ただのケチャップよ。まあ、激しくお腹を蹴られてるから三日ほど入院かしら」
「貴殿に見てもらいたいのはコレだ」

 

 動悸が速まる中、ワンダー先生が指したのはランジュの右手。
 伸びた手は十字架のネックレスを握り、地面に何かを描いた跡。まさかのダイイングメッセージ(死んでないが)にゴクリと喉を鳴らして見ると──ウサギのマーク。

 

 沈黙が漂うが、私を見つめる三人に頷く。
 足早に放送室へ向かうと『ピンポンパンポ~ン♪』と放送音を鳴し、マイクに口を宛てた。

 

「え~、三年宝輝組スティくんスティくん。至急ヒナタ先生のところにいらっしゃい。でなければ貴方を嫌いにな「嫌ですーーーーっっ!!!」

 言い終える前に勢いよく開かれたドアから青髪の男が現れ抱き付かれる。
 マイクを切ると、我がクラスの生徒スティの髪を撫でながらパイプ椅子に腰を下ろした。

 

「今日の原因はなんだ?」
「朝ご飯……ホットドック……取られた」
「ああ、ケチャップはそれか。食べ物の恨みは怖いからな……しかし入院はアウトだ。医療費負担になるぞ」
「う~」

 

 頬を膨らませた彼はランジュととても仲が悪い。
 いつもは証拠を残さないが慣れない朝に加減が出来なかったのだろう。トレードマークの黒ウサギの編みぐるみが胸ポケットから出ているのに苦笑していると予鈴が響いた。

 

「おっと、HRがはじまる。行くぞ、スティ……んっ」

 

 膝から下ろそうとしたが、首に両腕を回したスティの手が後ろ頭を押さえ、唇を塞がれる。角度を変えては舌で口内を掻き回し堪能する男はジャージのファスナーを下ろした。次いで片手を潜らせ、ブラとインナーが重ねられた胸を揉みしだく。

 

「ああっ……スティ……ダメだ……教室行か……あんっ」

 

 既にチャイムは鳴り終わっている。
 担任である自分がHRに出ないのはおかしいと、胸の先端を弄られる刺激に耐えながら両手で彼を押した。そんな手が嫌だったのか、不機嫌顔になったスティに首筋を咬まれる。

 

「ひゃああっ!」
「動いちゃダーメ……ボク……嫌いな朝に……ご飯も取られて機嫌悪いから……いつもみたいに優しく出来ない」
「じゃあなんできたああぁぁ……!」

 

 耳元で囁かれる声は、先ほどの甘えではなく官能をくすぐる声。
 耳朶を舐めると耳孔にも挿し込まれ、一気に下腹部からゾクゾクしたモノが駆け上ってきた。それ以上与えられてはダメだと身じろぐが、解いたネクタイで両手を椅子の後ろで縛られる。
 笑みを浮かべるスティはブラもインナーも上げると、露になった乳房を揉み、口を開くと先端に吸いついた。

 

「ああぁん……あっ……」
「ん……なんでって……ヒナ先生とヤるため……んっ」
「バカあ……あっ」
「好きな女性(ひと)と……シたいのは当然……ヒナ先生も気持ち良く……なりたいでしょ?」
「ああっダメ……っ!」

 耳元で囁かれる『好き』に動悸が速くなると、ズボンに手を入れられる。
 悦ぶように零れた愛液が彼の指を濡らし、唇に口付けたスティは膝から降りた。安堵の息を吐く一方で物足りなさを感じるが、すぐ腰を浮かされ、ズボンと一緒にショーツも下ろされる。

 

 目を見開いた先には私の脚を屈曲させながら自身の肉棒を取り出す男。
 慌てて縛られた手をガチャガチャ動かしていると、肉棒を秘部に宛てながら後ろの放送機器に手を乗せた。その笑みはいつもより妖しい。

 

「動いちゃダーメ……喘ぎ……放送しますよ?」
「っ!!!」

 

 羞恥が身体を支配し、宛てがわれた肉棒を愛液で濡らす。はしたない声が学校中に響いたら……。

 

「そ、それはダ……ああああぁぁーーーーっっ!!!」

 

 けれどすぐ挿入された肉棒に快楽が襲う。
 腰を動かし、膣内を攻めるスティは汗を掻きながら私の汗を舐め取ると頬に口付けた。

 

「そんな……ん、ヒュー副担任みたいなこと……しませんよ……ヒナさんの声を他に……聞かすなんて絶対……ダーメ……っ!」
「っっ!!!」

 

 最奥まで貫かれた歓喜の声は潤った唇に吸い込まれ、彼のモノとなった──。


 

* * *

 


 HR終了のチャイムが鳴ると、痛い腰を支えながら職員室に入る。
 さすがにまだ殆どの先生は戻ってきていない。が、グレーのスーツにミントグリーンの髪をひとまとめにし、眼鏡を掛けた我がクラスの副担任であるバロン先生が呑気にお茶を啜っていた。

 

「お帰り~ヒーちゃん先生~HR~代わり~出といたよ~~」
「う、うむ。すまん……の、割に早かったな」
「優秀な学級委員~いるからね~~」
「フィーラか」

 

 我が宝輝組学級委員長はクール可愛いフィーラだ。
 彼にはいつも助けられているのだが、進路の第一志望が『騎士』とか大丈夫だろうか。そんな職業ないぞ。多分。

 

「で~カーくんとは~どうだった~?」
「な、なんのことだ……」
「とぼけても無駄だよ。呼び出しの時点でヒナタちゃんが帰ってこないのを察して、僕は教室に行ったんだからね」

 

 のんびり口調を解き、眼鏡の奥から金色の双眸を見せる男にぐうの音も出ない。すると手招きされ、ソロリソロリと向かうと手を握られた。

 

「ああ~縛りプレイでもされた?」
「その……ったた」

 

 手首に付いた痕を隠そうと腕を引っ込めるが、反動で腰に響く。バロン先生は楽しそうに見ると自身の机の下を指した。

 

「座って」
「いや、別に自分の椅子に……」
「お礼、してね?」

 

 労るどころか自身の要求を通そうとする身勝手さに両手で顔を覆った。
 だからこいつの手を借りることはしたくないんだ! 代償高いから!! ドSだし!!!

 

「ヒ~ちゃ~ん~~?」
「は、はい……」

 

 低い声と怪しい瞳に負け、身を隠すように机下へと潜る。
 いつもなら物があるというのにないということは狙っていたとしか思えず“お礼方法”を悟った。頬を赤くしている間に椅子が前に寄せられ、ズボン越しに膨らんで見えるソレを指される。顔を上げればニッコリ笑顔。

 

 ゆっくりと手を伸ばすと、ベルトとズボンのファスナーを下ろし、肉棒を取り出す。スティとは違うソレを両手で数度擦り、舌を這わせた。呻きも漏らさず余裕綽々に思えるが、肉棒が大きくなっている様子に嘘だとわかる。だが私は舐めるだけ。すると頭上から声が聞こえた。

 

「ヒナタ先生、戻ってこられてないんですか?」
「やあ~ユフィ先生~まあ~ジっと~出来ない人~だからね~どっか走っっ!!!」
「バロン先生?」

 

 先端に食いつくと、呻きと一緒に金色の瞳と目が合う。
 ふっふっふ、みっともないところを貴様も見せるがいい! 私は当に羞恥など捨てた!! 捨てたぞ!!!
 泣きそうになったが、構わず先端を喉奥まで咥えると白液が垂れてきた。同時にバロン先生の息遣いも荒く、ユフィ先生が心配する。

 

「御加減悪いなら保健室に……」
「大丈夫~一限はじまるし~早く行きな~僕は……ないから」

 

 おっといかん。私も授業あるんだった。
 ユフィ先生が立ち去る気配を感じ、慌てて肉棒を離そうとする。が、頭を押さえ込まれ、また咥え込んでしまった。

 

「んっ、んぐっ……」
「ヤられっぱなしなわけないだろ……ああ、口から白液垂らして……下も濡れてる?」

 

 小声通り、口から零れた白液が彼の肉棒に落ち、ショーツも自分の愛液で濡れていた。一限のチャイムが鳴ると押さえられていた手が外され肉棒も離すが、休む暇もなく立たされる。そのまま中庭へと連れ出された。

 

 木陰に入ると、火照った身体が涼しい風で冷やされていく。
 ハンカチで垂れた白液を拭くと、グラウンドから授業を行う組の準備運動の声が聞こえ、早く行かねばと踵を返した。が、後ろからバロン先生に抱きしめられるどころか服越しに胸を揉み、片手でズボンと濡れたショーツを下ろされる。嫌な予感しかない。

 

「ちょ、ダメだ……ああっ」
「これだけ濡れてるんだから“お礼”はシッカリ返さないとね」

 

 指が数本、濡れた膣内に入れられ水音を響かせる。
 木々が囲っているといってもグラウンドから見える可能性もあり、必死に首を横に振った。けれど聞き入れる気のない男は私の片脚を上げ、挿入する。

 

「あっ……ああ」
「声を響かせながら奥を突かれるのと、僕にキス……んっ」

 

 迷うことなく顔を後ろに向け、口付ける。
 自分から舌を入れるなど恥ずかしいが、彼も口付けに応えながら肉棒を奥へと突き刺した。

 

「ふんんんーーーーっっ!!!」

 

 はしたない白液が地面を濡らす──。


 

* * *

 


「それでテニスするってすげーな」
「ふ、お蝶婦人をなめるでない」
「縦ロールでも婦人でもねーだろ」
「はい、エジェちゃん終わり」

 

 授業のない二限。
 腰の痛さに保健室のベッドで休む私の横で、跳ねた茶髪に赤のハチマキを巻いた体操服の男。至るどころに傷を負った我がクラスの生徒で学園番長アウィンの治療が終わる。

 

「貴様も今日はどことヤり合ったんだ?」
「隣の魔王学園。あそこ動物従えてるとかセコいよな」
「『動物も人間』がモットーだからな」
「楽しそうね。あ、私そろそろ逃げるから戸締まりよろしくね」

 

 微笑むジェビィさんが手を振りながら保健室を出て行った。持ち場から逃げるってなんだ?

 

「レウドットー理事の飯の時間」
「一緒に食べるんじゃないのか?」

 

 夫婦なのにと疑問符が浮かんでいると、溜め息をついたアウィンが私を跨ぐようにベッドに乗った。長い赤のハチマキが頬にあたると鼻と鼻がくっつき、紫の双眸と目が合うほど距離が近くなる。

 

「食うもんが“こっち”ってことだよ」
「食うって……んっ」

 

 唇が重なり、アウィンの唾液が喉を通る。
 ゴクリと飲む間に唇を離したアウィンは肩に顔を埋め、首筋を舐めながら両手で胸を揉みはじめた。

 

「あ、あっ……アウィン」
「ん……俺も疲れて……腹、減ってから……食わせろ」
「昼食まで……待て……あっ」
「待てね……うおっ!」

 

 ブラホックを外され乳房が露になる。が、ドアが開く音に火事場の馬鹿力でアウィンと反転した。今度は私が彼に跨がる格好となる。
 そんな騒ぎに気付いたのか、白カーテンから顔を覗かせたのはツインテが可愛い我がクラスのサティ。なのに呆れ顔をした。

 

「ヒナっち先生、痛いなら早く帰りなさいよ」
「なんの話だ?」
「え? 軽いギックリ腰だってバロン先生が言ってたわよ」

 

 アンニャローと悪態をつきながら、家庭科で怪我した手を治療にきた彼女を診ようと上体を起こす。が、胸元にいるアウィンに乳房を掴まれると乳首に吸いつかれた。

 

「あっ!」
「だから、無理しなくていいって。これぐらい出来るし」
「そ、そうか……んっ」

 

 乳首を吸っては離す音がするが、カーテンの向こうにいるサティは棚を開けたりと気付いてないようだ。それを知ってか、アウィンは舌で乳輪をなぞりながら反対の乳首を手で擦り、必死に声を抑える。

 

「次の時間ってあたしらのクラスが体育でしょ。何すんの?」
「バ、バレーボール……体育館で……あっ」
「うわっ、絶対カレっちとか出ないわ。ヒナっち先生も参加しちゃダメよ」

 

 どっちが教師かわからない台詞だが、それよりもズボンに入り込んだ手に秘部を撫でられ、我慢が限界に近付く。ギリギリで治療を終えたサティが『じゃあね』と出て行き、安堵の息をついた。が、すぐ上体を起こしたアウィンの膝に乗せられると唇を奪われる。

 

「んっ、アウィン……」
「おめーも……ん、腹……減ったろ……挿入《くわ》してやんよ」

 

 それだけで理解し、腰を上げるとズボンもショーツも下ろされる。自身の肉棒を取り出す彼の頭を抱き込むと腰を下ろした。ズブズブと楔が打ち込まれる。

 

「っああ……あああーーーーンンっ!!!」

 

 やっと出せた声もすぐ唇で塞がれるが、上下に揺すぶられ離れると、また快楽の声を響かせた──。


 

* * *

 


 体育館では激しいバレーボールが行われていた。
 ウチのクラスは中々の熱血揃いだから私もウズウズしてしまう。

 

「飛び出したらアタックするぞ」
「うぐっ」

 

 冷たい声に視線だけ向けると、バレーボールを持つフィーラ。
 それにしても体育着、似合わんな。頬を引っ張られた。

 

「俺だって実年齢を考えると痛いのぐらいわかる!」
「こらこら、それを言ってはいけませんよフィーラくん」

 

 気持ち悪いといった目を向けられたが、ボールを地面に置くと私の手を取り、用具室へと入る。そのまま積み重なったマットを背に座らされた。膝立ちする彼の顔が近い。

 

「で、もう何人とシたんだ? 先生は人気者だからな」
「バカ……んっ」

 

 不適な笑みと同時に唇が重なる。
 優しく舌を入れ口内を回すが、既に強い刺激を受け続けてきた身体には足りず、自分の舌を挿し込んだ。激しく動く私の舌にフィーラも気付いたのか、自身の舌も速く動かしながら私のジャージファスナーもズボンも下ろす。

 

「フィー……んっ」
「我慢……出来ないんだろ……ん、舌だけでこんなに尖って……濡らして」
「あっ……!」

 

 汗を掻いたインナーを脱いでいたせいか、簡単にブラをズラされ、乳首を押される。同時に濡れたショーツ越しに指で秘部を突かれると喘ぎを漏らした。そんな私を見つめる視線だけで犯されている気分になる。

 床に寝転がされると、フィーラは乳房に吸い付きながらショーツを外し、愛液を零す秘部に指を入れる。水音が酷かったのか、唇を胸元から股の間に移動させると愛液を舐めはじめた。

 

「あっ、あん……授業中に……ダんんっ!」
「我慢出来てないのは先生だろ……止まることを知らず……愛液を零すのは」
「あああっ……フィーラダメだ……ダメん」
「ああ、噴き出してきた……淫乱な先生を止めてやらないとな……委員長としてじゃなく」

 

 赤の双眸が細められると自身の肉棒を取り出し跨がる。そのまま額、鼻、頬、唇に口付け、耳元で囁いた。

 

「ヒナタを愛する男として」

 

 甘美な声と挿入された肉棒に全身が蕩けてしまう。
 身体を反転され四つん這いにされると後ろからも甘い挿入を受け、気持ち良い世界だけが押し寄せた。

 そんな喘ぎは逞しいバレーボールの音で掻き消される──。


 

* * *

 


「それはぜひ目撃したかったですね」
「するな……あんっ」
「おや、本当に敏感になってますねヒナタ先生」

 

 当にジャージもブラも外されショーツだけ。
 露になった乳房を後ろから揉んでは先端を引っ張り、耳朶を舐めながら私を膝に抱くのは白銀の髪と翡翠の瞳が太陽の下で輝くベル。

 

 ちなみにここは高等部の屋上。
 そしてこいつは高等部三年で生徒会長。中等部の生徒会顧問をしているせいか、昼食時間に用事で訪れたら捕まってしまった。

 

「当然ですよ。一人だけ仲間外れですからね」
「貴様が中学生は無理があったからなんっ」

 

 顔を向けられると口付けられる。
 会う機会が少ないせいか、ここぞとばかりに貪っては激しい刺激と痕を身体に刻まれていた。

 

「あんあっ……ベル、ん」
「素直なヒナタ先生も可愛いですね……すぐ挿入も出来そうですが……もっと気持ち良くならないとダメですね」

 

 微笑むベルは首筋を舐めると地面に寝転がる。
 馬乗りの形になった私は首を傾げるが、彼の手は自身の膨らんだアソコを指した。

 

「まずはお口で気持ち良くさせてください。もちろん私もしてあげますから……ね」
「き、貴様な~っ!」

 

 恥じらいもなく言う男に怒りで顔が熱くなるが、手は既にズボンに掛かっていた。お尻を撫でながらショーツを外したベルは秘部に顔を近付け、舌を伸ばす。大きな肉棒を取り出していると、舐められる刺激が一気に伝わった。

 

「ひゃああっ!」
「んっ、ポタポタ落ちてきますね……どれほど淫乱……あっ」

 

 羞恥に胸の谷間に肉棒を挟み込むと舌を這わせる。
 それに悦ぶ声が聞こえ、舐めては吸ってを繰り返すが、秘部に与えられる刺激の方が強い。

 

「あん……っあ……ああアァ……ンっ」
「ヒナタさん……全然足りませんよ……貴女ばかり愛液落として……おっと」

 

 負けているのが悔しくて肉棒に食いつくが、さほどダメージはない様子。ムッとした私は上体を起こすと、ベルに背を向けたまま肉棒を握って腰を浮かせた。

 

「ヒナタさん……まさか……っ!」

 

 微笑みを崩したベルに構わず、肉棒の上に腰を下ろした。
 散々濡らされた膣内だったが、大きすぎる彼の肉棒はやはりキツくて苦しい。だが、呻きのようなものを上げるベルに、なんとか腰を動かす。前に、背中を這う指に跳ねた。当然繋がっていた場所にも強い刺激が伝わる。

 

「あああんっ……なん……だっ」
「いえ……っ、大変嬉しいところですが……ヒナタさんの可愛い顔……見ながらが良いで……っああ!」

 

 恥ずかしい注文に無意識に肉棒を締め付けると、膣内で熱い白液が散る。
 ピタリと身体が止まれば、ベルのズボンを白液と愛液が濡らした。しばらくして上体を起こした彼に繋がった場所がまた熱を帯びるが、後ろからベ抱きしめたベルは乳房を掬い先端を舐める。

 

「あ……ベル」
「やはり……ん、貴女のナカは良いですね……充分気持ち良くさせてもらったので今度は私がご奉仕しますね」
「…………ほどほどに」

 

 そっぽを向く私にくすくす笑うベルは口付ける。
 そして宣言通り私のナカを、全身を支配した。フィーラとは違う荒い海で、鍵が閉められた屋上で彼が許す限りの声を上げる──。

 


* * *


 

 夕刻になり、残りは六限と帰りのHRのみ。
 六限目は空いていたため期末テストの問題でも考えるかと職員室に戻った。が、一歩前で背後から胸を鷲掴みにされる。

 

「…………イズ、今日もほぼ授業をサボったらしいな」
「や~ん、俺様誰様理事息子に関係ないなりよ。目指す将来は『世界王』!」
「理事なんも関係ないぞっととと!」

 

 胸を揉む漆黒の髪と瞳の男は我がクラス我が学園一の問題児イズ。
 だが、揉むのを止めた男は私を抱えると上階にある家庭科室を訪れた。腹でも減ったのか?

 

「今日さ、家庭科の授業でチョコケーキ作ったんだよ」
「それはまたフィーラが逃げただろうな。で? そんなチョコを私に付けるなら殴るぞ」
「や~ん、それも考えたけどチマチマすんの好きじゃねぇんだよ。そこで全身浸けようとコレを作ったなり!」

 

 『バーン!』といった効果音が鳴った気がしながら見ると、幅一メートル半ほどの木の桶。中には大量に湯煎されたチョコレート。まさかのチョコ風呂に、両手ピースする男を叩いた。

 

「こんなもんのために授業サボるなーーーーっっ!!!」
「人間ってバカなことに情熱燃やすなりよ☆」
「アホかーーーーっっわわ!」

 

 ツッコミを入れると、あっという間に服もブラもショーツも脱がされる。と、桶に落とされた。人生初、甘い甘いチョコレートの匂いに包まれ、脚も腕もお腹もチョコまみれ。さらにニヤニヤ顔の男はお玉で掬ったチョコを胸元に垂らした。

 

「チョコレートファウンテ~ン」
「本気で殴っていいか……あっ、ちょっ!」

 

 握り拳を作るが、用意周到な男はフォークでマシュマロを刺し、乳首に付いたチョコを絡める。ふわふわなマシュマロのくすぐったさに身じろぐが、イズは美味しそうに食べた。さらに反対の手でイチゴを取ると、臍に付いたチョコに絡めた。

 

「あ……そこはっ」
「苦手だもんな……ほら、あ~ん」

 

 チョコのついたイチゴを口元に寄せられ躊躇うが、突かれてしまい、小さく口を開いて食べる。
 甘いチョコとイチゴに変わりはないはずなのに何かが違って恥ずかしい。顔の赤い私を楽しそうに見ながら胸元に顔を寄せたイズは、直にチョコと一緒に乳首を舐めた。舌先に私の身体は怒りではない、快楽に震える。

 

「ああっ……あんっ、あっ」
「や~ん、美味そうなクリーム、サンキュー」
「くり……っ!」

 

 気付く前にチョコの付いた両足を掴まれ開脚させられる。
 そこにはチョコレートの上に零れた愛液。これ以上ないほどの羞恥に逃げようとするが、両足を固定され逃げられない。イズは足、太腿と順にチョコを舐め取ると“クリーム”に辿り着いた。

 

「イ、イズ……やめっ」
「やーなーり」
「あああァあーーーーっっ!!!」

 

 “ヌルリ”と舌がチョコと一緒に愛液と秘芽を舐め取る。
 それだけでチョコが膣内へ入っていく気がしたが、本当かはわからない。羞恥と甘い匂い、そして楽しそうに食べる男に私の身体も思考もチョコのように溶けてしまった。

 

 それだけで意識が飛ぶとは今日はヤりすぎだろうか──。

 


* * *

 


「うわっ、まだ匂うぜ」
「イヴァレリズ、ここで自害しろ! 今すぐだ!!」
「アーちゃん、顔色悪いからやめなよ」
「こらウサギ、どこ取ってるんですか」
「早い者勝ち……あっ、イズ様!」

 

 やかましい声が聞こえる。
 真っ白世界に連れていかれたと思ったのに、身体がまだ快楽に溺れてるとは私はどれだけ淫──。

 

「あああああ゛ぁ゛あーーーーっっ!!!」

 

 瞼を開けようとした瞬間、何かが身体を貫き悲鳴を上げる。
 同時に目が覚め、息を荒げながら見渡すと、黒いキングベッドに裸体。そして同じく裸体の男達が囲っていた。そして先ほどの衝撃はイズが膣内に挿……。

 

「ちょっ、こら貴様ら何を……っああ!」
「何って放課後の“部活”なり」
「その名も『ヒナタ先生を愛でよう部』です」
「初耳だぞ!? 活動内容は!!?」
「大好きなヒナさんを護ろう……愛そう……犯そう」
「最後いらんいらん!!!」
「昨日~正式に~レウ理事から~OK~貰ったんだ~僕~顧問~~」
「ラガーベルッカ先輩は特別枠だ」
「ちなみに授業を四限受けねーと不参加にされる」
「ウソだーーーーっっっ!!!」

 

 道理で朝からスティとアウィンがいると思った。
 しかしイズは四限も受けてない……と、思うよりも膣内に挿入された肉棒と他からの愛撫に意識は途切れる。そして遠退いていく間際、心の中で叫びを上げた。

 


 こんな学校辞めてやるーーーーーーっっっ!!!!

 


「「「「「「無理」だ」ですね」ですよ」だぜ」だね」なり」
「コンニャローーーーっっああああんん!!!!」

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