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破線サークル
フラワーアレンジメント1

​ 世界を駆ける

   

番外編*拍手小話~お給料と未来図編~

*過去の拍手お礼SS集

*~団長達のお給料~*

 

 

 今日は給料日。
 ウキウキ気分でバロンから二月の給料袋を受け取る。が。

 

「ああー! なぜ二月は二十八日しかないんだ!! 三十日まで欲しい!!!」
「お給料~少なく~なるからね~~」
「てめー、貯金かなんかしてんのか?」
「うむ、何しろまだ来てちょっとで日用品がな……」

 

 肩をガックシさせる後ろで、アウィンはバロンのごちゃごちゃ書類を整理している。中身に似合わず散らかっているのが嫌いらしい。すると、声を荒げた。

 

「だーっ! カレスティージ、寝るならソファで寝ろ!! ラガーベルッカもそこに本を置くんじゃねー!!!」

 

 床に散らばった書類の上で寝転がるスティと本を置いて読んでいるベルは何も言わない。

 

「無視すんなーーーーっ!!!」
「いや、それは無視してるんじゃなくて聞こえてないだけだ」

 

 溜め息をつきながらスティを抱っこすると、ハリセンでベルの本を落とす。数度瞬きしたベルは私と目を合わせると微笑み、抱っこしているスティを引き剥がしはじめた。スティの悲鳴が上がる。

 

「何ーするんですかーっ!」
「起きてるなら離れなさい」
「ヒューゲ! とっととこいつらにも給料やって追い出せ!!」
「給料? 貴様らもバロンから受け取るのか?」

 てっきり各街で渡されると思っていた私は首を傾げる。スティを剥がす手を止めたベルから順に答えた。

「なにぶん団員と私達では額が違いますので」
「防犯もかねて自分で取りにくることになってんだよ」
「そんなに給料が高いのか?」
「うん~僕より~高いよ~~」

 宰相よりも高い!?
 国を動かすヤツよりと目を見開くと『命……張ってますから』と、胸の谷間からスティが言う。納得しながらも、フィーラ以外が給料泥棒に見えるのはなぜだろう……そんなフィーラが扉を開け現れた。

「遅くなり……なんだ?」
「いや……なあ、フィーラは給料を何に使ってるんだ?」
「給料?」

 

 以前聞いたバロンは食虫植物だった。
 なら団長はどうなのだろうと好奇心が沸き、ドキドキしながら訊ねる。答え。

 

「半分は所得税と家の維持費に使われるな」

 

 宰相室が静まり返り、私は両手で顔を覆った。

 所得税って……維持費って……フィーラ。

 

「……おめー、もうちょい自分のに使えよ」
「そう言われても……そう言うエジェアウィンは何に使うんだ?」
「オレ? 基本団員との飲み代か……あー、街を壊した修理代?」

 

 宰相室に溜め息が落ちる。
 仲間との飲み会は良いとして修理代って……どんだけだ。

 

「もう少し控えないと騎士団が悪いイメージを持たれますよ」
「わーってるよ。ラガーベルッカこそ本だろ?」

「昔はそうでしたが、今は書庫に住んでるので。最近はヒナタさんに着ていただきたい服や下着集めですかね」

 

 殺気が宰相室を包む。
 特に私とコアラのようにしがみ付いているスティはハリセンと『解放』の柄を握っていた。

 

「変態……抹殺」
「許す。スティ、殺れ」
「カレスティージ君こそ寝るばかりで無趣味に見えますけど?」

 スティの刃がベルを襲うが『四段階結界』に阻まれる。それでも斬り付けるスティは答えた。

「月一……クッション」
「クッション?」
「ひとつだけかよ」

 

 フィーラとアウィンの疑問に私も首を傾げる。
 というより、二メートルにも積み重なったクッションの山をまだ増やす気なのかと呆れていると、スティは続けた。

「団長になって……お金増えたから良い素材にしたけど……高くなった」

 

 宰相室に沈黙が漂う。
 つまり最初は安いのを買っていたが、今は高いのにグレートアップしたってことか。無駄遣いにも聞こえるが、それがクッションだけに使われるってある意味すごいな。確かにホワイトデーに貰ったうさぎクッションは気持ち良か……っ!?

 

「ちょっと待てスティ! プレゼントしてくれたクッション、いくらだったんだ!?」

 

 突然の叫びにスティは斬り付けていた刃を止める。
 てっきり高くても五千円ぐらいだと思っていたんだが、急に不安になった。振り向いた彼は笑顔で答える。

 

「内緒」
「スティーーーーっ!!!」

 

 大変素晴らしい微笑みに、感動どころか真っ青になる。
 慌てて抱きしめ、背中を叩く私の後ろで他の面子は話しはじめた。

 

「そうか……使わないのであれば月一でヒナタにプレゼントでも贈るか」
「んじゃ、今月の給料で誰のがアイツに喜ばれるかやらね?」
「でしたら一位の人が一日ヒナタさんを独占出来るってのはいかがでしょう」
「ん~なら~僕も~やろうかな~~」
「なっ、ヒューゲバロン様まで!?」
「やるなり~」
「んだよ、アズフィロラは辞退か?」
「……いや、受けて立とう。というか今、イヴァレリズがいなかったか?」

 

 何やらごちゃごちゃ言っているが、私は半泣きでスティを抱きしめていたため聞こえなかった。そんな谷間に埋まっているスティも『ボクもー』と手を挙げるが、その意味がわかるのは来月のこと────。

 


― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 


 事の発端は今朝。
 『四聖宝』と宰相とイズが揃う中『プレゼント』と言われ出てきた品々のひとつを選んだのがはじまり──。

 


*未来予想図~アズフィロラ編~*

 


「貴様、本っっ当に過労死するぞ!?」
「なんだ……急に」

 

 夜も遅い時間。
 ルベライトの屋敷=フィーラの自室でワンピパジャマを着た私はベッドに座っている。が、白のシャツとズボンで現れた男を睨みつけていた。

 

 『どのプレゼントが一番好きか』と問われ選んだのがフィーラのだったのだが、なぜか“優勝祝い”に一日一緒にいれます券が付いてきた。まあ、一緒にいればいいのかと一日中いた結果。

「御飯と魔物が現れる以外殆ど執務室から出ず仕事とかあり得んだろ!」
「ウチではこれが普通だ。見回りは他の騎士に頼んでいるからな」
「いやいや、絶対軽い案件でもすぐ行けるようにとかだろ!」
「ぎくっ」

 おい、なんか聞こえたぞと睨みを鋭くさせる。
 フィーラは顔を逸らすが、手招きすると隣に座らせた。

 

「最近は他の連中も来るようになったし私もいるのだから、少しは気晴らしに外へ出ろ」
「八年もしていると早々治るものではないんだが……」

 

 溜め息をつくフィーラの頭を叩く。だが、すぐ手を掴まれると指に口付けが落ち、そのまま押し倒された。

 柔らかなシーツよりも抱え込むように優しく髪を撫でる男に頬が熱くなる。動悸が激しくなりながら赤の瞳と目を合わせると、唇が重なった。気持ち良い舌と口内を満たす口付けに、私も自分の唇を押し当て、舌を入れる。笑い声が聞こえた。

「なんだ……ん、欲しかったのか?」
「う、うるさい……フィーラが仕事……ん、ばかりするから……ん」

 

 剣を持っていたせいか、仕事中は一度もキスすらされていない。
 私自身不満を感じていたとは思いたくないが、止まらない口付けに否定は出来なかった。

 

「そういうな……ん、俺だって我慢……してたんだぞ」

 口付けを交わすフィーラも嬉しそうで、スルリと私のパジャマを脱がすと片方の胸を掬い揉む。剣を持っていない“ただの”フィーラはすぐ、もう片方の手を下腹部へと落とし、ショーツを擦った。

 

「あっ……ん」
「ヒナタが……俺の日程管理でもすればいいんじゃないか? シたい時に出来るぞ?」
「そんなこと……あん……しても、貴様……聞かないだろ」
「まあ……慣れるのに数年はかかるかもしれないな」
「数年って……いったいいつまで団長する気……ああんっ!」

 

 ショーツを脱がされ、膣内に指が入る。
 甲高い声を上げると、胸の先端に吸い付いたフィーラは舌で転がしながら考え込んだ。

 

「騎士の仕事をしている旦那は……ダメなのか?」
「だ、ダメではないが……あん」
「だが将来……ヒナタを嫁に貰って子を授かったりしたら……」

 

 いきなり話がぶっ飛びすぎだろ!、というツッコミは、膣内を動き回る指のせいで喘ぎに変わる。赤のチョーカーに口付けたフィーラは顔を覗かせた。

 

「他に何人も旦那がいる問題がなければすぐ籍を入れても良いんだがな……」

 

 声を低くしながら赤の瞳を細める男に目を逸らすが、ナカへの指が増やされると同時に回された。愛液が増すと、フィーラは自身のシャツボタンを外しながら頬に口付ける。

 

「まあ、どのみち俺は力ある限り団長を辞める気もなければキミを離す気もない」
「あぁっ……あんっん!」
「たとえ他の連中に攫われたとしても……」

 

 口付けながら片方の手は膣内に指を入れ、片方の手は自身のズボンを脱がし、雄雄しいモノを取り出す。膣内の指を抜くと愛液が零れる秘部に先端を宛がい、愛液を絡ませながら耳元で優しく囁いた。


 

「──攫い返しに行くぞ」

 


 優しさから甘美な声と妖艶な表情に変わる。
 同時にナカへと押し入ってくるモノは我慢していたせいか、いつもより絶頂を近くさせる甘さと刺激。私は簡単に飲み込まれ思った。

 

 将来のため適度な休憩を作ってやらないと、あとの発散が怖い────。


 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 


*未来予想図~ラガーベルッカ編~*

 


「おい……そろそろ寝るぞ」

 

 不機嫌な声をかけるが、何も返ってこない。プチンと切れる。

 

「ベ~~ル~~~~っ!!!」
「だだだだだだっ」

 

 夢中で本を読んでいる男の両頬を思いっ切り引っ張る。
 夜も遅い時間。書庫にある寝室ベッドで、壁に背を預け胡坐をかくベルの股間に座る私。

 『どのプレゼントが一番好きか』と問われ選んだのがベルのだったのだが、なぜか“優勝祝い”に一日一緒にいれます券が付いてきた。まあ、一緒にいればいいのかと一日中いた結果。

「貴様、本当に本ばかりだな」
「活字中毒なんですよ。でも可愛いヒナタさんを忘れることなんてありませんから安心してください」
「今、普通に忘れてただろ」

 

 呼んでも気付かなかったことに腹を立て両頬を赤く染める。
 数度瞬きしたベルはすぐ笑みを浮かべ、私の顎を持ち上げると口付けた。同時に腰も浮かせると、既に出していた自身のモノを膣内に突き刺した。

「あああぁぁぁーーーーんっ!!!」
「っあ………可愛い顔でねだって……挿入してほしかったんでしょ?」
「ち、ちがあぁぁあっっ!」

 

 腰を持ち上げられては落とされる激しさに、冷えていた身体がまた熱くなる。
 白状しよう。私は既に全裸だ。そしてベルが本を読む→私ヒマ→気付く→はい、イきましょう、を永遠ループ中。

 それをもう数回以上続けているのだが、なぜか絶頂寸前で抜かれ、イかしてくれない苛めっ子ヤローに困っている。本を置いたベルはシャツボタンをすべて外し、私を抱き寄せると、ぐにゅりと硬い胸板に押し潰されていた乳房を持ち上げ、肩の上から先端に吸い付いた。

「あんっ……ああっ」
「んっ、そうですね……もう夜も遅いですし、本番行きましょうか」
「もう充分……あん……してるだろ」
「まさか。夫婦の営みはこれからですよ、可愛い奥様」

 

 夫婦じゃない!!!、というツッコミは胸と膣内の同時攻撃によって喘ぎに変わった。だが、また寸前で抜くと、ぐったりと倒れ込む私の汗を舐める。

「ヒナタさん……いつになったら『婚姻届』に判を押してくれるんですか?」
「まだ……はあはあ……色々やること……はあ……あるだろ」
「色々とは?」

 

 首を傾げる男に眉を吊り上げる。
 性懲りもなくすぐ婚姻届の紙を出すが、そもそも私はまだベルの実家に行ったことがない。それで勝手に結婚などおかしいだろと両頬を赤くするがベルは変わらぬ笑み。

「両親は私が結婚するならと既にOKしていますよ。ほら『婚姻届』の父母欄にも名前書いてもらってますし」
「おおおーーーーい! 私は知らんぞ!!」

 

 最後の力を振り絞るようにベルの頭を叩く。
 それでも変わらない男に『本気で気を抜いたら結婚させられる』と頭を抱えていると、顔を覗かせたベルは珍しく眉を落とした。

 

「そんなに私との結婚は嫌ですか?」
「そ、そういう意味ではなくてな……貴様は強引と言うか……あっん」

 

 私も眉を落とすが、秘部に太い指が入る。
 既にシーツがぐしょぐしょに濡れていても構わず愛液を零させる男は、また笑みを浮かべた。

「嫌ではないのなら良いです。新居や式プランもあるせいか急ぎすぎましたかね」
「式って……貴様の脳内どんな未来図が浮かんでいるんだ」
「そうですね……ともかく数年以内に結婚して子供作って団長辞めて楽しい家庭を築いていますよ」

 

 ストレートな未来図に内心拍手を送ると同時に怖いっ! ていうか団長辞めたら何するんだ!? 無職だぞ!!?

「城の結界張りがあるので大丈夫ですよ。それだけでも結構良い収入貰っていますから」
「そ、そうなのか……だが貴様が父親って……ずっと本読んでて、相手している図が浮かばないんだが」
「そうですか? 私、子供は好きですよ。どっかのウサギを除けば」

「いや、スティは大人あああぁぁっ!!!」

 

 禁句なのか、黒い笑みを浮かべながら止めていた指を動かすどころか増やした。それを一気に抜くとベッドに押し倒し跨る。翡翠のイヤリングに口付けが落ちた。

 

「ヒナタさんは子供好きですからね。二人でも五人でも十人でも産んでくださって構いませんよ」
「産むのは私なんだが……んあっ」
「その愛情を注ぎ込むのは夫(私)の仕事です」

 優しい声と笑みを浮かべながら私の片足を上げると、勢いよく挿入する。
 ずっと座ったままでの挿入だったせいか、違う刺激に悦ぶかのように声を上げ、両手を首に回すと口付けを交わす。“本番”と言った通り、膣内でずっと居続けるモノに脳も身体も快楽に襲われ、膨れ上がったモノと同時に限界を迎えた。

 


「ジックリかけて、愛を注いであげますね」

 


 その愛は奥底まで注ぎ込まれ、私自身も溺れそうになる。だが、やはり止まることはなく明け方近くまで抱かれ啼かされた私は思った。

 将来は、子供達に旦那《こいつ》を足止めしてもらおう────。


 

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*未来予想図~カレスティージ編~*

 


「スティ、そろそろ起きる時間だぞ」
「んー……ヤーダ」
「こらっ!」
「あうっ!」

 

 日も暮れた時間。
 『宝遊郭』五階奥にある部屋でクッションの山を分け、布団を敷いた上で寝転がる私とスティ。既に空色の着物が崩れているスティの髪を撫でながら頬を引っ張るが、薄桃色着物の私の胸元に顔を埋めたまま首を『イヤイヤ』と横に振る。

 『どのプレゼントが一番好きか』と問われ選んだのがスティのだったのだが、なぜか“優勝祝い”に一日一緒にいれます券が付いてきた。まあ、一緒にいればいいのかと一日中いた結果。

 

「本っっ当に昼間は起きないんだな」
「眩しいし……人多いし……苦手です」

 

 胸元にある藍のネックレスに小さなキスを落とすスティ。
 そんな彼の生活スタイルは朝四時寝の夕刻起きと完全夜型。昼間も声を掛ければ返答してくれるんだが、まったく動かず、外出時はコアラのように抱っこしたまま街を歩いた。さすがの私も恥ずかしいし、周りは慌てて道を開く開く。いったい誰のお通りだと言うのか。
 スティは腕を首に回すと、チョーカーのない首元に吸い付く。

 

「あんっ……あぁ」
「んっ……ボク……昼型ならないと……ヒナさん……お嫁さんに来てくれない?」
「うぐっ……そんなことはないが……最高でも深夜二時ぐらいしか起きてないぞ……ん……だから『おかえり』が言えな「ダーメ」

 

 何度か首元に吸い付くと、不機嫌顔を近付け口付けられる。
 冷たい舌を火照った舌と絡ませると私の襟元を広げ、両手で乳房を掬うと先端を摘む。

 

「あっ……」
「裏仕事なければ……早く帰れると思うんですけど……朝と昼は」
「というか……メラナイトは……辞めれないのか……あんっ」

 

 裏仕事なんて危険な仕事、正直辞めてもらいたいところだが、イズが団長だと難しいかもしれない。スティは胸の先端を口に含み、甘噛みしながら考え込むと、長い前髪の隙間から藍色の双眸を覗かせた。

 

「ヒナさんが望むなら……メラナイトもラズライトも辞めますよ」
「いや、さすがに十代でそれはマズイだろ。もう少し夢を持て」
「ヒナさんと、ずーーーーと一緒に居ることが……ボクの夢です」

 小さな笑みを浮かべる彼に、目尻が熱くなった私は抱きしめる。ああ~なんて良い子! 可愛い!!、と思ったら不機嫌顔で両頬を引っ張られた。

 

「ヒナさん……ボクは一人の大人の男としてヒナさんを愛しているんです……“子”とか“可愛い”とか言わないでください」

 

 真剣な表情にドキリとするが、徐々に頬を膨らませる姿に苦笑いした。
 それもお気に召さなかったのか、上体を起こし跨ると、私の帯を解き裸体を露にさせる。しまった!、と思った時既に遅く、自身の着物も脱ぐと前髪を掻き上げた。“黒”い笑みが溢れる。

 

「ス、スティ!?」
「これが一番ボクが男ってわかる方法……だよね?」
「それ……あああんっ!」

 

 膣内に指を数本入れられると苦手──否、気持ち良い所を擦られる。同時に首元や乳房に吸い付いては赤い花弁を付けはじめた。

 

「でも……他に夢があるとしたら……もう少し身長……伸ばしたいです」
「身長って……ああぁっ! ちょっ、まだ早ぃぃっ……!!」

 

 あまり濡れていなかった秘部に容赦なく挿入される。
 痛みに締め付けるとスティも呻くが、汗を流しながら私の肌を舐めた。

 

「前から“ぎゅー”も好きですけど……ん、やっぱりボクも……後ろから“ぎゅー”したいです」

 

 た、確かに、私より身長が低いのはスティだけだ。
 けど、目線も少し変わってきたしすぐ伸びる気がする……なんてことを喘ぎながら言うと、スティは両頬を赤くしたまま笑みを零した。その美少年笑みがヒットすると全身が熱くなり、さらに締め付ける。

 

「ひゃああぁあっ!」
「あぁっ……ヒナさん……その顔ダーメ……ですよ」

 

 どっちがだ!!!、とツッコむよりも快楽が上で、膣内を掻き回すモノも止まらない。荒い息を吐きながら身じろぐ私を両手で抑えながら胸の先端を噛み、激しさを増す男に抱き明かされた──。

 


 気付けば隣にスティはいなかった。
 だが朝日と共に水が室内に集まると、騎士団服のスティが姿を現す。目が合うと小声で『おかえり』を言った。その声にスティも笑顔で『ただいま』を言うと私を抱きしめ口付け頬ずりしながら甘い声で囁く。

「ちゃんと『おかえり』言ってくれましたね」
「う、うむ……目が覚めたから……あんっ」
「じゃ……昼型とかならなくて良いですよね?」
「へ……いや、んっあ」

 

 耳元で囁きながら俯けに反転させられると、突き出したお尻から零れる愛液を舐められる。通り過ぎたばかりの快楽にまた襲われる私に笑みを零したスティは、舐めながら自身のズボンを脱ぎはじめた。

 

「帰ってきて……朝からイって……一緒に起きましょう」
「は……え、ちょっ……ああんっ!」

 

 腰を両手で持つと後ろから挿入される。
 目覚めてばかりで頭も働かず力も出ず、ただ気持ち良い波が押し寄せた。喘ぐ私を抱きしめる男はそっと囁く。


 

「それを繰り返していれば……すぐ身長も追い越して……周りも抹殺し終わってますから──ずっと一緒にいてね」

 


 身体の奥底までも響く声に、何か大きな檻に捕らわれた感覚に陥る。
 それがなんなのかわかるはずもなく早朝からイかされると、一緒に昼まで起きることはなかった。

 ともかくあれだ。何か物騒な発言をしたので道徳でも教えてやろうと思う────。

 


― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 


*未来予想図~エジェアウィン編~*

 


「貴様ら、揃って家を汚したいのか?」
「「いいや、全然」」
「身奇麗にしてから出直してこいっ!!!」

 

 夜も遅い時間。
 コルッテオ家で手羽先(アウィン兄)の怒声が響き、アウィンと二人追い出されてしまった。

 

 『どのプレゼントが一番好きか』と問われ選んだのがアウィンのだったのだが、なぜか“優勝祝い”に一日一緒にいれます券が付いてきた。まあ、一緒にいればいいのかと一日中いた結果。

「身奇麗にするために家に来たと言うのにわからん手羽先だな!」
「まったくだぜ! 教会今日閉まってんだから無理に決まってんだろ!! クソ兄貴!!!」

 

 散々ドラバイトを駆け回って遊び、泥だらけになった私達の声は届くことはなかった。

 


 結局騎舎に戻るハメになり、風呂から上がると団長室奥にあるベッドの上にワンピパジャマを着て座る。意外にも物は少なく小綺麗だが書類の束が……バロンといい、ドラバイトの人間は溜めるのが好きなのか?

 

「んなわけねーだろ!!!」
「うわっ! こらっ何す……んっ」

 

 風呂から上がったアウィンは上半身裸のまま私の肩を押すとベッドに沈め、跨ると口付ける。その荒々しさに身じろぐが、全身を身体で固定されて動けない。早くも息が上がっていると、零れる唾液を舐め取られる。
 だが、左手にある紫のブレスレットと赤いハチマキを撫でる彼の様子に首を傾げた。

「なんだ……機嫌悪そうだな」
「あん、そう見えんのか? ……まあ、間違いじゃねーけどな」
「どした……ああぁっ!」

 

 問うと同時に手が太腿を這い、ショーツの隙間を通る。まだ濡れていない秘部にも指が触れると、秘芽を引っ張られた。刺激に愛液が零れ、水音が増す。しかし、眉を上げているアウィンの両頬は赤い。なんだっていうんだ!

「いや……おめー……また俺と一緒に風呂に入っただろ」
「ぅむ……その方が、あん……早いからな……ああっ!」
「それを団員達が見てたらしくてよ……結婚はいつだの子供はとか叫んで……!」
「ひゃああぁぁーーーーっ!!」

 

 語気と共に指も荒くなり、愛液が増す。ていうか、それってただ恥ずかしかったってことだろ! こんの不器用っ子め!!

「あん? なんつった。てめーもどっこいだろーが」
「やあぁっ! すまんすまんすまん!! 私が悪かったからあああぁぁっ!!!」

 

 眉を上げながらも笑みを浮かべたアウィンは臍を連打しながら服を脱がす。さらにブラを捲くし上げると先端を噛んだ。痛みに悲鳴を上げると指が三本になり、ナカが圧迫され苦しくなる。それでも愛液が止まらないでいると、先端を舐め首元を噛んでは舐め頬に口付けを落とした。

「つーか……結婚云々って、両親をおめーに紹介するってことだろ」
「当然……だろ……が……異世界人とか……あん、許されるのか」
「…………」
「なぜ沈黙する!!!」

 

 急に止まった男にツッコむが、すぐ顔を赤くしたアウィンは指を抜くと両脚を屈曲させ、零れた愛液を舐めだす。卑猥な音に両脚で彼の頭を押さえ込むと小さな悲鳴が上がったが、舐めるのは止めない。
 さっき以上に舌を速く動かされると絶頂が駆け上ってきた。

 

「やあぁっ……イくっああっ」
「おうっ、イけ」
「ああああぁぁぁーーーーっ!!!」

 

 許可と同時に噴き出した潮を顔面に受けるアウィン。
 だが、気にする風もなく手で拭い舐めると、呼吸を整える私に顔を寄せる。

「ま、親云々よりテット兄が問題かもな……おめー嫌われてるみてーだし」
「はあ……ん……私は普通……なんだが」
「ん、まあそうな。けど、あと数年で親父は引退してテット兄が継ぐから、おめーを嫁にって言ったらなんつーか」
「説得に時間かかると……先にベルの婚姻届に判を押しそうだ」

 

 可能性にアウィンは顔を青褪める。『アンニャローならやる!!!』と、完全に私がハメられ押す未来が視えているようだ。慌てて抱きしめるアウィンの髪を撫でながら『早々押さんぞ、わたしゃ』と首を振るが、信用なんねーみたいな目を向けられた。が、真剣に考え込む。

 

「こうなったら……テット兄の手伝いして役所の戸籍係になるか」
「貴様……本当に見た目と中身が違うな」

 そしてフィーラみたいに真面目な顔で何を言っとるんだと見ていると頭をかく。

「わーってんよ……そっちはなんとかする……ともかく」
「ちょっ、ああぁっ!」

 

 両脚を持ち上げるとズボンを脱ぎ、自身のモノを噴き出した秘部に宛てると挿入をはじめる。充分濡れているはずなのに膨張したモノは苦しくて息を吐くと、さらに奥へと突き進められた。大きな喘ぎを漏らす真上では嬉しそうな笑みと汗を流すアウィン。

「ぜってー説得して──ヒナタを嫁に貰ってやるよ」

 


 どういうプロポーズだとも言えず、ナカで大きくなる存在を締め付けると破裂した。そういう心意気を書類にも向けてくれと言いたい────。


 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 


*未来予想図~ヒューゲバロン編~*

 


「うわっ! うわっ!! こっち来るな!!!」
「あっはは~ヒーちゃん~大丈夫だよ~噛み付かないよ~~」
「噛みついとるぞ! うわっ!! 服が溶けた!!!」

 

 夜も遅い時間。
 宰相室奥にあるバロンの自室で、私は半分溶けたワンピパジャマに顔を青褪めると彼にしがみ付く。

 

 『プレゼントでどれが一番好きか』と問われ選んだのがバロンのだったのだが、なぜか“優勝祝い”に一日一緒にいれます券が付いてきた。意味がわからなかったが、まあ一緒にいればいいのかと一日中いた結果。

「なんでもいいから、この食虫植物をどうにかしろ!!!」
「ヒーちゃんが~騒ぐから~みんな~驚いてるんだよ~~」
「むぐぐっ……」

 

 宰相の手伝いはしょっちゅうしているので特に変わったことはなかった──自室入室後、食虫植物が迎えたこと以外は。

 すっかり趣味を忘れていた私は覚えのあるものからまったく知らない食虫植物が飾られ、ジャングルと化した部屋に顔を青褪める。対して気にしないバロンは中央にあるベッドを整えると爽やか笑顔を向けた。

「じゃ、寝ようか」
「寝れるかーーーー! まだソファがマシだ!!」
「ヒナタちゃん、危ないよ」

 指すバロンの先、私の背後には口を開ける植物。

「ひやあああぁぁぁっっ!!!」
「あっははは、ヒナタちゃんから抱きついてくるなんて今日は良い日だね」
「悪い日だ! んっ」

 

 勢いよくバロンに跳びつきベッドに沈むと、口付けられた。そんな場合ではないと必死に離そうとするが、頭を固定され舌が口内を掻き回す。

 

「んっ……ジっとしてれば……こいつらも手なんか出さないよ」
「ほ、本当だろうな……あっ」

 

 珍しく弱音を吐く私が面白いのか、バロンはくすくす笑いながら口付ける。だが、植物の唾液によって溶かされ穴が開いたショーツに指を入れた。

 

「あっ、こらっ……」
「違う隙間から入れるって言うのも面白いよね。そーだ、他のところも開けてみようか」
「な、何を──っ!?」

 

 指で秘部を弄っていたバロンは不適な笑みを浮かべる。
 完全に“S”になる表情だとわかった瞬間、食虫植物の一匹を掴み、口を開かせた。零れた唾液は私の服に落ち、見る見る内に溶け──。

「ちょっ! やめろバカっ!!」
「肌に貫通しないよう結界は張ってあるから大丈夫だよ。あ、乳首見えた」
「っ!!?」

 

 言葉通り唾液が胸元に落ち、溶かしていくと、ツンと尖った先端が現れる。慌てて手で隠そうとするが、バロンの合図に別の植物の蔓が後ろ手に縛った。
 こいつはジェビィさんの弟子か何かか!?、と顔を青褪めている間に胸の先端を舐められ跳ねる。

 

「ひゃあんっ!」
「んっ……震えてるの? ピクピク乳首が動いてて欲情を駆られるよ……んっ」

 楽しそうに笑いながら先端に吸い付くと、さらに植物の唾液が服を溶かし穴が出来る。その隙間に蔓が入り込み片方の胸、お臍、秘部を擦られた。

「ひゃあぁっ……だめ……あぁっバロ……ン!」
「あれれ、予想以上に効いてるね……虫は平気なのに食虫はダメなの?」
「そ、そうじゃないが……これ……普通のと……あん、違うだろ」

 

 普通の植物が、こんな器用なこと出来るはずない!!!
 今までにない刺激に右往左往に動く私にバロンは笑うと両手で頬を撫でる。

「地属性だからね。色々変化させることぐらい出来るよ」
「やっぱ貴様か……んんっ」

 

 顔を寄せられ口付けを何度もする。
 冷たい眼鏡が色々な刺激で火照った身体を冷やしていく気がして、やめることが出来ない。

「んっ……でも食虫嫌いじゃないって聞いて……ん、安心したよ」
「なにが……あんっ」
「だって……僕のお嫁さんになってくれた時は……こいつらとも仲良くしてもらわないとね」
「………………手癖の悪い子達などごめんんんんっ!!!」

 

 否定と同時にショーツなど跡形も消えた膣内に無数の蔓が入り込む。上下に揺らす蔓に上体をバロンの胸板に預けると、耳元を舐めながら囁く。

「怒らせちゃダメだよ……ちょっとは人間のこと理解してるんだからさ」
「ちょっ……ああぁあん……止めろ……主」
「んー……どうしようかな……あ、蔓を伝っていっぱい蜜が出てきてるよ」
「言うなああぁぁーーーーっ!!!」

 

 一気に顔が赤くなり腰を振るが、それでも蔓達は離れてくれず愛液をシーツに落としていく。バロンは上体を起こすと丸見えになった背中を舐めながら胸を揉みしだき、蔓達とは違う刺激を与える。そのままズボンを下ろすと、目前に雄雄しく勃ったモノを見せ、眼鏡越しに訴えかけてきた。
 最初は戸惑ったが、両くびれを押され跳ねると、観念するかのように胸でモノを挟み口に含む。

 

「んっ……はむっ……んぐっ、んっ」
「っあぁ……いいよヒナタちゃん……その調子……蔓達もヒナタちゃんの吸ったおかげか……大人しく……あっ」

 

 恥ずかしいことを言った代わりに、思いっ切り噛み付くと白液が垂れる。
 そして、膣内の蔓達が一本一本なくなっていくせいか隙間が空いた秘部が疼きだした。こんなことを思うなどおかしいと思うが、大きくなったモノから口を離すと見上げる。

 

「バ……ロン……」
「ん? なに~」
「……………………ナカ……入れてくれ」
「聞こえな~~い」
「う、嘘つけえぇっ! あああぁぁんっ!!」

 

 つい大声を上げてしまったせいか、蔓達がまた一斉に私のナカへと侵入する。が、目を細めたバロンに『ピタッ』と止まり、自身の鉢へ返っていく。同時に拘束されていた腕も解かれ呼吸を荒くしていると、ベッドに仰向けに寝転がされた。長いミントグリーンを揺らすバロンが跨る。

「攻めの趣向変えるのもありだけど……やっぱり自分ので乱れるヒナタちゃんがいいかな──っ」

 

 瞬間、口に咥え大きく育った自身のモノを治めるかのように膣内へと挿入した。
 蔓達のせいかおかげか広く開いた穴に沈むモノに大きな喘ぎを漏らすが、植物達は一切寄ってこない。そんな乱れる中でバロンが囁く。


「新居とか作ったら普通の寝室と──食虫と一緒の部屋を作るね」


 

 いらんわーーーーーっっ!!!、というツッコミは入れることも出来ず、植物の匂う世界で真っ白となった。結婚になったら絶対食虫植物と離してやる────。


 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―


 

*未来予想図~イヴァレリズ編~*

 


「んで、結局私の部屋になるんだな」
「だって俺、家もってねーもん」

 

 夜も遅い時間。城にある私室のベッドで悠々と寝転がっているイズに溜め息をつく。

 『どのプレゼントが一番好きか』と問われ選んだのがイズのだったのだが、なぜか“優勝祝い”に一日一緒にいれます券が付いてきた。まあ、一緒にいればいいのかと一日中いた結果。

「貴様、本当に大人しくしてないな」
「色んなとこ行けて楽しかったろ?」
「いや、それは感謝するが国にいなさすぎるだろ」

 

 さらに溜め息を吐く。
 今日一日中、ほぼアーポアク国ではなく国外に出ていた私達。確かに孤島や町や村と知らない景色を見れて楽しかったが一国の王が自国にいないのも変だろ。

 

「他の連中がシッカリしてる証拠なりよ」
「その全員が王の存在を認めてないだけだろ」
「や~ん。あいつら全員に闇討ちでもしてやっかな」

 

 ニヤニヤ笑うイズは半分本気、半分冗談といった感じだ。ひとまずパジャマに着替えようとすると余計な一言。

「ブラだけ残して後は裸でヨロシク!!!」
「誰がするかーーーーっととと!?」

 

 反論するが、上体を起こしたイズに片腕を捕まれ、くるんくるん回されながら服を脱がされていく。あっちゅう間にご要望の姿に大変身☆……アホかーーーーっ!!!

 

「自分でボケてツッコむとか面白いことしてるなりね」
「やかましい! 第一なぜブラだけ付けねばならんのだ!? 胸フェチの貴様には邪魔だろ!!!」
「いや、俺はブラホックを外し“ぷるん”と解放される瞬間が大好きだ」
「こんのエロ王ーーーーあああぁんっ!!!」

 

 ドヤ顔にツッコミを入れるが、立ち上がったイズにホックを外され“ぷるん”と大きく揺れた胸が露になる。イズは拍手ーーっ! おいいいぃぃーー!!
 そのまま後ろから鷲掴みされ、厭らしく形を変えていくのをニヤニヤしながら見られるとゾクゾクしだす。

 

「ちょっ、こら……」
「仕事の後はやっぱ癒しだよな~。結婚して裸エプロンで帰り待っててくれるんなら帰宅早いかもよ」
「だ、誰がそんなこと……というか貴様……家とかドコに建てる気だ」

 

 四方どこでも入れるイズが家を建てるなど浮かばず問うと、顔を天井に向けた。結果。

「アズん家の敷地か城の屋上?」
「やめとけ。特に最初」
「や~ん、王様に住んじゃダメなとこなんてないなり~」
「いや、貴様……もうちょいモラルを……あんっ」

 

 俺様ならなんでも許される態度をなんとか直さねばと考え込むと、一緒にベッドへ俯けで倒れ込みスプリングで跳ねる。

「ちょっ、重っ……!」
「んー……それか四方全部に家を建てた方が早いか」
「その前に……妻候補に優しくしてくれ……」
「え? ヒナってMだろ?」

 

 くっそーーっ! 恥ずかしい台詞いっても跳ね返しよって!! ニヤニヤするな!!!
 そんなイズは片手で私の身体を固定すると片手でお尻を撫でる。さらに指を膣内に入れると掻き回した。

 

「ああぁんっ!」
「はいはい、痛いの大好き奥様もうちょっと待ってなり~」
「だ、誰が奥様あぁぁっ!」

 

 激しく指を動かし愛液が零れると、股間に顔を埋め舐めだす。その舌も速く動かされ、快楽が勢いよく駆け上ってきた。身じろいでも、支える手はビクともしない。

 

「まっ……ん……新居は好きに考えて……あーでも…子供は女の子がいいな……」
「こ、子供って……あんっ……次の王だろ……女の子でも……あんっ」
「世襲制度だからなれるなれる。歴代でも二人ぐらいいたかな……男だと色々面倒そうだし」
「貴様が一番……んっ、面倒だああぁぁぁンっ!!!」

 

 唇を離すと同時に太く長い指を膣内に二本入れられ潮を噴き出す。
 軽くイった私はベッドに沈むとイズはズボンを下ろし、自身のモノを取り出すと私の腰を持って先端を宛がった。


「だから頑張って俺に首輪つけな。もっとも“黒竜”に首輪なんざ意味ねーけど──っ」

 


 後ろから挿れられたモノは荒々しい竜のモノかと思うほど大きく熱く、私の全身を震わせる。その圧倒的な力に快楽の空へ墜ちると、大きな黒竜の手の平に収まるのを感じた。

 

 だが、子供が出来ても放置しそうなので『パパは永久に単身赴任です』と教えよう────。

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