異世界を駆ける
姉御
番外編*拍手小話~57-59話間+春編~
*過去の拍手お礼SS集
*57話後~繋がりました~*
ヒナタ「嬉しい拍手ありがとう! ……というか、今回いつもと違うな」
ベル「それはもちろん、57話でやっとやっとや~とヒナタさんと繋がった記念すべき日ですからね」
アウィン「たまには座談会ぽいのでもいいんじゃね。ともかく……なぁ」
フィーラ「ああ……その、長かった」
スティ「ボクなんて……何度邪魔されたか……作者殺す……!」
ヒナタ「こらこら! 今までだって全然微エロじゃなかっただろ!?」
ベル「おや、生温かったですか? それはいけませんね」
スティ「ヒナさん……激しい派なんですね……任せてください、ボク……得意!」
アウィン「おおー、あんな張り切ってるカレスティージはじめて見たぜ」
フィーラ「生き生きしているな」
ヒナタ「いやいや! 冷静に分析するな!! そして求めてない!!!」
スティ「ヒナさん……ボクを求めてないって……嫌いなんですか……?」
ヒナタ「うっ! いや、そういうわけでは……な、うん……好き……だぞ……スティ」
アウィン「おいおい、泣き落としかよ」
フィーラ「さらりと“好き”と言わせるところが腹ただしいな」
ベル「本当に……ヒナタさんがデレデレと──ねぇ?」
アウィン「ラガーベルッカ、殺気殺気」
フィーラ「いや、この方は押さえる気など更々ないだろ」
ヒナタ「なんだか寒気がするが……いや、しかし本当に私なんかと良かったんだろうか。私ばかり気持ち良くなってしまって、四人には何も……」
四人「…………………………」
ヒナタ「うむ、なんとか私も気持ち良くさせてやらねば……ん? どうした服を脱ぎ出して。暑いのか?」
アウィン「コイツ、やっぱ色々とバカでマズイわ……」
フィーラ「ああ……奇怪なのは行動だけではないらしい」
スティ「ヒナさん……こっちきて……」
ヒナタ「ん? なん……うわぁっ!」
ベル「さすが、年下ホイホイですね。簡単に捕まる」
ヒナタ「こらっ、なんだ!」
アウィン「*煽いだてめぇが悪い」
フィーラ「充分俺達の理性を掻き乱し、どれだけ愛しているかをまた──身体に教えようか」
ヒナタ「ちょ、待っあああぁぁーーーっっ!!!」
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*57話シークレット*その他の人達~*
イズ「やっほ~いな~り」
バロン「や~まさか~僕らが~出るなんてね~~」
イズ「今回なんて『お礼SS1枚』とか書いておきながら俺らを出すとか余程のMなりね」
バロン「たくさん~くれたんだから~お礼は大事だよ~~」
イズ「ふーん……あの女と四人が繋がった祝いを俺がしろって? へー、誰に言ってんの?」
バロン「もちろん~イーちゃん……まあ、王様にね」
イズ「お前こそ全然出番ないくせに結構イチャイチャしてたじゃん」
バロン「そうだね~……まあ、コッソリだし。ヒナタちゃん鈍いから大丈夫だよ」
イズ「遠回しに何かやるとか言ってるようなもんだが、スルーしといてやるなり」
バロン「うん~ありがと~そう言う~イーちゃんだって~~」
イズ「俺? 俺はすぐヤるからいいなりよ」
バロン「うわっ、さらりと宣言しちゃったよ。さすが王様」
イズ「おう、じゃあちょっくら行ってくるわ……大人しく待ってろよ?」
バロンんん~色々あれなんだけど~またよろしくね~~」
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*58&59話の間~お姫様が寝てる時の王子(獣)達~(第三者視点)
目の前ですやすや眠るのは愛しい姫君。
だが、四人の騎士──もとい現在はただの男達は息を呑んでいた。
「な、なあ……コイツ」
「どんな夢……見てるんでしょ……」
「わ、わからん……だが、ひとつ言えることは……」
「とてもエロイですね」
ラガーベルッカのアッサリとした台詞に、他三人はシーツに顔を埋める。
数時間前まで絶頂した彼女と共に寝ていたが、さすがに大の大人四人は狭すぎて落とし合っていた。しかしベッド上では彼女が起きてしまうため一時中断……だが、彼女を見て驚く。
「見事に掛け布団蹴飛ばしてますね」
「ヒナさん……暑がりだから……」
「素っ裸を見る身にもなれってんだ……」
「だが、それ以前に……」
「あんっ、あ……ん」
目の前には愛しい姫君の寝顔と裸体。
だがしかし。頬は赤く、息も乱れ、片手で胸を隠している。さらにもう片方の手は下腹部に添えられ、秘部からは愛液が零れていた。その手に零れた愛液を絡ませながら喘ぎを漏らされるだけで男達の欲情パラメーターは崩壊寸前だ。
「ヤっていいですよね」
「てめぇに“我慢”って文字はねぇのか!!!」
「なんで……我慢……」
「ティージ……」
既に二名ほど崩壊しているが、我慢隊が止める。
そんな二人の健闘虚しく、姫君の喘ぎはヒートアップした。
「やぁ……っ、ダメ……いれ……ちゃ」
愛液が増し、押さえる指も濡れている。
片方の手も尖った乳首を弄っていて、数時間前まで彼女と繋がっていた彼らのモノがピンピンと上を向いていた。それを必死に手で押さえる。
「本当に、いったいどんな夢を……」
「一人エッチ見てる気分ですよね。名前呼ばれれば即イかせたいんですが」
「てめぇ……もうちょい濁せ。そして寝てるヤツにそれはマズイだろ」
「ボク……我慢……キライ……」
何もしていないはずなのに額に汗をかく男達。
静まり返っていても余計姫君の喘ぎが増すだけで、耳にも目にもモノにも悪い。そんな急停止したまま数分が経つと、アズフィロラが呟く。
「……起こした方がいいんじゃないか?」
「あー、色々うなされてるみてーだし……」
「これ以上待つと病気になりそうですし、一斉にタッチしましょうか」
「じゃ……早速……」
カレスティージの声を合図に、四人は動悸を激しくさせながら喘ぎと愛液を零す彼女に手を伸ば──。
「ストップ!!!!」
「「「「はいっ!!!!」」」」
突然の大声に、心臓が飛び出すかのように身体が跳ねると返事をした。
彼女に届く一歩前で手も止まり、“命令”通り動くことが出来ない。揃って大量の汗と動悸に人生至上一番過酷な状況に陥った。
そんな彼らを救える唯一の姫君のお目覚めと啼かせるまであと数分────。
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*~ぽかぽか陽気~*
アクアマリン月下旬。
屋上で暖かい太陽に気持ち良い風を受けながら大の字で寝ていると、数人の足音と溜め息が聞こえた。
「ヒナタ、何をしてるんだ?」
「ん~……日向ぼっこ」
「てめぇが言うとギャグっぽく聞こえるからやめろ」
「眩しい……」
「確かに良いお昼寝が出来そうですね。特にヒナタさんが一緒なら」
顔だけ向けると『四聖宝』が揃い、駆け足で寄ってきたスティが跨る。
「おいっ、カレスティージ!」
「ヒナさん……ぽかぽか…」
「ん~……スティも一緒ぽかぽかになるか……んっ…」
胸の谷間に顔を埋め、頬ずりしていたスティは首元に吸い付き赤い花弁を付ける。だが、すぐに笑みを浮かべるベルに首根っこ掴まれ宙ぶらりん。
「はいはい、子供は風の子元気な子。お外で遊んでらっしゃい」
「……ボク…もう大人…なんですけど……」
「真正面で太陽浴びないと身長伸びませんよ」
「マジで!?」
元気な声を聞いていると影が覆う。瞼を開けるとフィーラが覗き込んでいた。
「本当に眠そうだな」
「ん~……気持ち良いからな」
「…………そうか」
「フィー…ん」
頭の傍でフィーラは膝を折ると顔を近付け──口付けた。
騒いでいた声が一瞬で消えたが、柔らかい舌が口内を回り、喘ぎを漏らす。
「ん……ぁあ」
「んっ……気持ち良いか?」
「んん…気持「アズフィロラ!」
フィーラの背中を蹴ったアウィンだったが、フィーラはそのまま胸の谷間へ顔を埋めた。そんな彼の背中をナイフの先端で突くスティの顔が光加減で恐ろしく見えると同時に下腹部からの刺激に目を見開いた。
「ちょっ! ぁあん……ベル!!」
「ニワトリが邪魔で見えないはずなのによくわかりましたね。あぁ……指でわかりますか」
気付けばズボンもタイツもショーツも膝下まで下ろされ、秘部にベルの指が挿入される。手袋を外した太く長い指が一本どころかニ本に増え、苦しさにフィーラの頭を抱えると焦りが聞こえた。
「ちょっ! ヒナ──っ!?」
「ヒナさーん……こっち向いて……んっ」
「アズフィロラ、窒息死すんなよ……っと」
「ああぁんんっ……」
スティに口付けられると舌が口内で動き回る。
さらに上着をアウィンにズらされると露になった臍を、ベルは秘部を舐めた。ビクビク動く身体と共にフィーラを抱きしめる手が強くなる。
すると谷間に埋まっていたフィーラの両手に胸を大きく揉みしだかれた。
「ひゃあああぁぁっ!!!」
「「!!?」」
「おっと」
あまりの激しさと刺激に大きな嬌声と同時に跳ねる。スティとアウィンは離れ、秘部から噴き出した愛液がベルにかかった。
軽くイった私の谷間から顔を上げたフィーラが息を吸う。
「はあ……はあ……」
「おめぇ……結構すっげぇことしたぞ」
「大変素晴らしいことをありがとうございます」
「ヒナさん……ニワトリ殺していい?」
「いや……というかフィーラ……すま……んっ」
スティと口付けながら息を整えるフィーラと目が合う。
「今日は天気が良く暖かいな……」
「「「「は?」」」」
突拍子もない台詞に四人素っ頓狂な声を上げる。
窒息寸前でフィーラが壊れたかと焦るが、笑みを浮かべるフィーラは私に近付くと上着も下着も脱がしていく。露になった胸と下腹部を慌てて両手で隠すが、フィーラの手によって解かれ、額にキスを落とされる。
「たくさんヒナタを濡らしても風邪を引くことはないな」
「え、ちょ……」
「ああ、おめぇ暑がりだもんな」
「結界張りますから誰も来ませんよ」
「太陽嫌い……だけど……ヒナさんの綺麗な身体……見れるなら」
意地の悪い笑みを浮かべた三騎士が服を脱ぎはじめる。
お天道様の下で次々と露になる男達の裸体に顔が赤くなり慌てて上体を起こすが、フィーラに後ろから抱きしめられた。
「さ、気持ち良い昼寝を俺達としようか」
「ちょ、待ってえええぇぇーーーーっっ!!!」
春の陽気を迎えた途端、私は暑い夏を感じた。
同時にもう屋上で昼寝は止めようと誓った────。