異世界を駆ける
姉御
番外編*拍手小話~ホワイトデー編~
*過去の拍手お礼SS集(男視点)
*アズフィロラ編*
今日はアクアマリン月十四日。俗にいうホワイトデーだ。
先月のバレンタインの礼にと、俺はヒナタの部屋を訪れた。
「なんだ、フィーラじゃないか」
「今、いいか?」
変わらず笑みを向ける彼女は無防備にも部屋へ手招きする。
せっかくだが、婦女子の部屋に入るのは……と言う前に腕を引っ張られ入ってしまった。頭を抱えながら椅子に座ると、ブラックコーヒーを受け取る。一口飲むと、向かいに座ったヒナタに包装された手の平サイズの丸い箱を渡した。首を傾げられる。
「私の誕生日は来月だぞ?」
「……バレンタインのお返しだ」
来月なのかと頷く俺とは反対に沈黙を続ける彼女。すると『ああ!』と両手を叩いた。どうやら、すっかり忘れていたらしい。無駄に緊張していた俺は脱力し、彼女は苦笑した。
「貴様も律儀なヤツだな。やったのアレだぞ?」
「わかっている……だが、貰った礼をするのがマナーだ」
そんなマナーはないと思うが美味しくいただいてしまったしな、色々と。『開けていいか』と訊ねる声に頷くとリボンが解かれ、箱が開かれる。
「ふおおぉぉーーーーっ!」
女性にしては珍しい声に苦笑した。
中には赤の花を持った鳥のイヤリング。花は本物の花びらを加工してある。特定の女性に贈るなど母以外なかったため迷いに迷ったが、ヒナタは手に取ると笑顔を見せた。
「可愛いな~! 良いな~!! よっし、今すぐ飾ろう!!!」
「は?」
予想とは違う反応に素っ頓狂な声を発してしまった。
だがヒナタは気にする風もなく立ち上がると、サイドテーブルにイヤリングを……ちょっと待て!
「付けないのか!?」
「へ?」
つい立ち上がって訊ねると、目を見開いたヒナタ。
「俺は付けて……いや、キミに似合うと思って選んだんだが」
そう躊躇いがちに言うと、ヒナタの頬がみるみる赤くなる。顔を伏せた彼女は目を泳がせた。
「いや、それは……ありがたいんだが……ほら、私はよく走るし跳ぶし……なくしたら悪いし……可愛いし」
最後は関係ない気がするが、溜め息をついた俺はヒナタの隣に座るとイヤリングを手に取った。頬に触れただけで身じろぐ彼女の顔は赤く、くすくす笑いながら両耳にイヤリングを付けていく。それでも身じろぐヒナタに意地悪ではないが耳元で囁いた。
「大人しく俺に付けさせろ」
「っ!」
瞬間、ヒナタの身体が硬直した。
それが面白く、笑いながら両耳に付け終えると、赤の鳥が舞う。サイドテーブルに置いてある鏡を見たヒナタは顔を赤くさせたまま視線だけを俺に移した。
「あ、ありがとう……」
「ちゃんとこっちを向いて言ってもらいたいものだ」
「え? あ、ちょっフィー──んっ!」
素直に礼を言えない彼女が可愛く見え、ゆっくり押し倒すと口付けた。
突然だったせいか、開いていた口にすぐ舌を入れ、奥に引っ込んでいた彼女の舌と絡ませる。手を頬に這わせ、指にイヤリングが当たると自然と嬉しくなり、何度も口付けると笑みを向けた。
「良く似合っているぞ」
「ううぅ~~っ!」
聞き慣れない言葉なのか、なんの返答もないが真っ赤な顔を見れただけ役得だ。
だが、いっそう俺の欲情を駆り立てる表情に口付けを再開すると、彼女の服を脱がしていく。まだ面と向かって礼を聞いていない。もっともダメだと抵抗しても聞く気はない。
無防備に赤い鳥を招き入れたのはキミなのだから────。
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*ラガーベルッカ編*
今日はアクアマリン月十四日。いわゆるホワイトデーですね。
先月、一応チョコを貰った私はヒナタさんの部屋を訪れた。
「こんにちは、ヒナタさん」
即ドアを閉められた。が、手で塞ぎ、笑顔で『お邪魔します』と部屋に入り込む。
相変わらず年上に厳しいことに若干心を痛めながら紅茶を受け取ると、椅子に座ろうとする彼女の手を引っ張った。膝へ乗せると当然怒られる。
「こらーっ! ベルーっ!!」
「貴女の椅子は私の膝だと決まっているんですよ」
「決まってない決まってない! いったい何しにきたんだ!!」
「ヒナタさんに会いに来たのとバレンタインのお返しに」
「バレンタイ──んっ!」
振り向くのと同時に口付ける。出会いのキスもお決まりですからね。
身じろぐ彼女の身体を片腕で押さえ、何度も舌を這わせた。可愛い表情に唇を離すと笑みを浮かべる。
「どうせならコレに着替えてください」
「な、なんだそれ……って!」
息を乱しながら手渡した包みを開けたヒナタさんは目を見開く。出てきたのは膝下まである白のネグリジェ。ただし透け透け。
髪留めからハリセンを出したヒナタさんは真っ赤な顔で何度も私の頭を叩く。
「貴様はなんでいつもこんなんばっかなんだ!」
「必要な物ですし、可愛いヒナタさんにはとてもお似合いだと思いますよ」
「可愛い言うなーーーーっ!」
“可愛い”に慣れていない彼女は耳まで真っ赤にして、本当に可愛らしい。ハリセンの手を掴み捨てさせると、抱き上げてベッドに沈ませる。ついでに服も脱がしていく。
「ちょっ、ベル! こらぁ……あぁっ!!」
「今日は黒のブラとショーツとは大変色気ありますね」
「言うなーーーーっ!!!」
羞恥でいっそう顔が赤くなるのを見ながら俯けになるヒナタさんのブラを外すと、解放された胸が大きく揺れた……色々なモノが爆発しそうですね。
微笑んだままショーツも脱がし、綺麗な素肌の上にネグリジェを着せると横に向ける。うっすら見える薄ピンクの先端をゆっくりと摘まんだ。
「や、やめ……あんっ」
「可愛い姿を見ているんですから止めるわけがありません。ほら、下はこんなに濡れてますよ」
「そ、それは……あぁぁっ!」
ネグリジェ越しに彼女の秘部を触ると蜜が垂れていた。
撫でると大きく身体を揺らし、また俯けになる。だが跨って固定すると、白い肌に吸い付いて赤い花弁を付けた。
「んっ……白に赤は……よく映えますね」
「バ、カ……んんっ!」
喘ぎながら『バカ』と言われても煽ぐだけなのに……困った姫君ですね。
両手を彼女の懐に潜り込ませ、胸を揉みしだきながらうなじや耳を舐める。尖った先端を引っ張り押すだけでも啼かれ、私の身体も熱くなった。顔を横にさせると小さく口付ける。
「ふ……ん、ぁん……」
とろとろな表情を、愛液を溢す彼女に苦笑してしまうのは、せっかくプレゼントした服を早くも破き、すべての貴女を曝け出したいから。
苦笑を笑みに変えると、ゆっくり自分の服も脱ぎ、ベッドの上で喘ぐ女性を見下ろした。
さあ、もう少し乱れて気持ち良くして────イきましょうか。
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*カレスティージ編*
今日はアクアマリン月十四日。ホワイトデー……らしい。
チェリミュ様に言われ急いでヒナさんの部屋を訪ねると、夜遅いのに笑顔で迎えてくれた。
「おお~! スティ!!」
「こんばんは……ヒナさん」
黒のブラとショーツにカーディガンと、ちょっと目のやり場に困る。
顔を伏せてもすぐ抱きしめられ、胸の谷間に埋まった。仕事上、他の女性のも見たり抱きしめられるけど、ヒナさんだけは慣れず顔が赤くなってしまう。
ベッドに座っているとレモネードを貰い、替わるようにボクも持っていた袋を渡した。だが、首を傾げられたため補足する。
「あの、今日ホワイトデーって……先月、ヒナさんにチョコ……貰ったから」
「ああ、そうか今日か! わざわざありがとな」
そう微笑みながらボクの隣に座ると髪を撫で、袋を開ける。
「おお~っ! うさぎクッション!!」
中身はピンクのうさぎ型クッション。
何をあげればいいかわからずチェリミュ様に聞くと、ボクが好きな物をあげればいいと教えてくれた。ヒナさんの次に好きなのは……クッション。と、行き付けの店で購入。笑顔で喜ぶヒナさんを見れて嬉しい……けど。
「ん? どうしたスティ。とっても気持ち良いぞ、ほら!」
「はい……」
ヒナさんの手がボクの手を掴み、クッションを撫でさせる。
確かに気持ち良いけど……失敗した。
「ん~この手触りとふかふかは最高だな~」
嬉しそうにクッションを抱きしめ顔を埋める彼女にボクは顔を青褪める。
良かろうと買ってきた物がボクの定位置を奪い、可愛がられ……クッションにヒナさん取られたっ!!!
「うわっ! ス、スティ!?」
クッションを抱きしめるヒナさんに抱き付くとベッドに沈む。
お腹辺りでもふもふしている物を引っこ抜いて枕元まで投げると、いつもより強く首元に吸い付いた。
「あぁんっ!」
小さな悲鳴が上がるが、構わず吸う。
赤い花弁を付けながら背中に手を回し、ブラを外すと柔らかい乳房が露になった。ボクの手には収まらないそれを左右から揉み、大きく形を変えながら頬に唇に口付けた。
「んっ、スティ……どうし……んんっ」
「別に……んっ、嫉妬した……だけです……はむっ」
「し、っと……って……あぁぁ」
頬を赤く染めたヒナさんを横目に、尖ったピンクの乳首を口に含み舌で転がす。同時に片手を下腹部へ落とすと、黒のショーツの隙間を通って指で秘部を撫でた。
「ぁんっ、ダ……メ」
「ダーメ……ヒナさん……ボクの指……好きでしょ?」
「ううぅ~~~っ!」
乳首を舐めながら言うと図星だったのか、秘部からは愛液が零れ、恥ずかしそうな顔をクッションで隠した。それが可愛いような腹が立つようなで指を膣内の奥へと入れる。
「ああぁぁっ……!」
「ヒナさん……顔……見せて」
「い……嫌だ……ひゃあぁぁっ!」
奥で指を搔き回しながら乳首を押し、首元に歯を立てると喘ぎがいっそう大きくなる。顔を覗くと目尻から涙が出ているのが見え、涙を舐めると膣内に入れていた指を抜いた。
「んあっ……スティ……」
その表情は抜かれて安心しているように見えるが物足りなさそうにも見える。小さく笑いながらボクは自分の服を脱いだ。
「途中で抜いてすみません……でも大丈夫……次はもう止めないから」
「っ!?」
微笑むと、真っ赤な顔のまま身体をよじりクッションに顔を埋めた。
それを見るとやっぱりムッとし、耳元で呼びかけても顔を見せてくれない大好きな女性に何かのスイッチが入る。向いてくれないなら無理やり向かせないと。
そう口元に弧を描きながら跨ると、長い前髪を上げた。
あんまりボクを────嫉妬させないでね。
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*エジェアウィン編*
今日はアクアマリン月十四日。なんもねぇ。
と、思っていたらジジイとミレンジェにホワイトデーだと怒られ、仕方なくアイツの所へ向かった。変わらずの笑顔+抱きしめコースだ。ワンパターンのはずなのに、なんか足が動かなくなって捕まんだよな。くそっ。
椅子に座っているとコーラを貰い、向かいには女が座る。
「珍しいな、アウィン。何かあったのか?」
「ん? ああー……まあ、やるよ」
リボンの付いた手の平サイズの包みをやると、女は首を傾げながら開く。
「おお~! クッキーではないか!!」
「バレンタインの礼だ、ありがたく受け取っとけ!」
両頬が熱い中ぶっきら棒に言うと、女は嬉しそうにオレの頭を撫で『ありがとう』と言う。その笑顔が間近で見れないオレはそっぽを向き、コーラーを飲んだ。パリパリ食べる音がする。
「ん~美味いな~これどこのだ?」
「あん? どこも売ってねぇよ。オレが作ったんだから」
「……………………は?」
突然女の手が止まり目を見開く。首を傾げていると、女は顔を近付けた。
「今……なんて言った?」
「どこも売ってねぇよ……」
「その後」
「その後? ああ、オレが作ったってとこか」
「アアアアアアウィンが作ったのか!?」
突然立ち上がった女はクッキーとオレを交互で見る。
失礼な女だな。こー見えて料理は得意だってんの……まぁ菓子はそんな得意じゃねぇけど。そんなことを言うと、ぎゅーぎゅー抱きしめられた。
「ななな何すんだよ!」
「いやぁ、そんな特技があるとは知らなくてな! しかも美味いじゃないか!! よっし私の嫁になれ!!!」
「ふざっけんな! なんでオレが嫁なんだよ!!」
「うわぁっ!」
意味不明発言ながら“嫁”に顔を赤くすると、女を抱きしめたまま後ろのベッドに沈む。女に跨ると、漆黒の瞳と目が合う。
「普通オレが婿でお前が嫁だろ」
「いや……私は魔力ないから家事は役に立たんが……仕事ならば……」
ブツブツ何か言いながら目を逸らす女に苦笑すると鼻を小さく噛む。
「ふんはっ!」
「変な声したな」
「き、貴様が変なことするか……あぁそこは……!」
上着を捲くって見えた臍を突くと大きく身体が跳ねた。臍が弱点らしい女は突きまくる度に身体をよじるが片手で押さえ、続ける。
「やぁ、やめ……やああぁぁん!」
「ならエロイ声はやめろって……」
「どこがエロい……んっ!」
その表情は眉を下げ、声のトーンもいつもと違う“女”。
官能的な響きに誘われるように、気付けば口付けていた。唇を離してはまた重ね、喘ぎと潤んだ瞳がいっそう欲情を駆りたてると何度も何度も重ねる。
頬には汗が流れ息も荒くなると、動きがピタリと止まった女の首元に吸い付いた。赤い花弁が残る。
「んっ、こらぁ……」
「ダメじゃねぇだろ……ん、カレスティージはいつも……してんだから」
「んんっ!」
年下大好きと言いながら、オレとカレスティージとでは甘さがだいぶん違う。
オレが嫌がってるせいもあるが、それはそれで腹が立った。吸い付きながら片手を上着の下に通すと、大きくて柔い胸を掴む。
「あっ、ああぁ…!」
「胸も弱いのか? 結構弱点あんだなお前……」
苦笑すると『うるさい!』と言った目を向けられるが、反抗すんならとブラの隙間を通り、乳首を弄ると同時にもう片方の手で臍を突く。大きく跳ねる女に笑いながら上着を脱がすと、大きく丸い胸の谷間に顔を埋め舌先で舐める。
「んっ、でかいマシュマロ……」
「こ……らぁあ」
「こっちのを付けたらもうちょい美味いか……?」
タイツとショーツの隙間に手を通すと“ぐちょ”と指に何かが付いた。
それが何か言わずとも意地の悪い笑みを向けただけでわかったのか、女は赤めた顔を横に振る。構わず秘部を混ぜると、引っこ抜いた指に付いていた愛液を乳首に付け、舐めては食べる。
「あああぁぁーーーっ!」
「ん、やっぱ……味が変わんな……」
「ア……ウィンんんっ!」
オレの名を呼ぶ声に『もっと』と囁く声が聞こえた。
汗をかいた服もハチマキも取ると、女の服も脱がす。黒のショーツは既に濡れ、準備万端といった様子に口元が弧を描いた。
んじゃま────嫁さんいただこうか。
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*ヒューゲバロン編*
今日は~アクアマリン月~十四日~ホワイトデーだね~~。
ちょうど宰相室に入ってきたヒナタちゃんを手招きした。
「これ~今日~ホワイトデー~だから~あげる~~」
「なんだ?」
手の平サイズの袋を渡すと、ヒナタちゃんは首を傾げた。先に口を開く。
「ポプリだよ~~」
「ポプリ? ああ、そういえば貴様植物を育て……」
そこで口を閉じた彼女は不審な眼差しを向けた。
なに~?、と、笑みを向けたまま訊ねると、ヒナタちゃんは恐る恐る僕に近付き、ポプリを差し出す。
「ま、まさか食虫植物の……とか言わないよな……?」
「ああ~大丈夫~さすがに~そんなの~しないよ~中身は~菜の花~~」
そう言うと安堵の表情を見せる。
まあ最初は思ったんだけど、ハリセンでブッ叩かれるだろうなと思ってやめた。年上には容赦ないからね~。
「そ、それならいい……ま、まあ……ありがと」
「あれ~ヒーちゃん照れてる~~?」
「て、照れてなどいない! 普通に礼を言っているだけだ!!」
素直じゃないせいか、顔を赤く染めた彼女が面白く再度手招きする。すると珍しく寄ってきたため、手を伸ばすと抱きしめた。
「ヒーちゃん捕まえた~~」
「こ、こら! 何をする!! 放せ~~!!!」
抱きしめたまま椅子に座る。
身じろぐ彼女だが、滅多に抱きしめることが出来ないため嬉しくてぎゅーぎゅーしてしまう。ラーくんが膝に乗せたがる気持ちわかるな~と思いながら、ジタバタ動きを止めない彼女の耳を舐めた。
「ふゃああっ!」
悲鳴と共に止まったことに笑いながら背中を指でなぞると、モゾモゾ身体を動かす。面白い。調子に乗って背中やくびれやうなじもなぞると、涙目で悲鳴を上げた。
「指やめろーーーーっん!」
振り向くと同時に口付けた。
口を閉じようとしたが、舌を侵入させ口内を味わうと、徐々に彼女の動きも止まる。悲鳴が喘ぎに変わった。
「あん、んっ……あぁ」
「んっ……指でなければ……いいんでしょ?」
「そ、そういう……意味……ふゃぁあっ」
肩に顔を埋め、首元を舐める。
椅子に座っているため落ちないよう僕に抱きつくのが可愛く、口元に笑みを浮かべながら彼女の上着を捲くった。
「こ……らっ!」
「肌に指はいってないよ。はい、ヒーちゃん、ちょっと膝立ちしてね~~」
「な、なんだ……あぅっ!」
気持ち良くなっていると言うことを聞いてくれるのか、素直になった彼女は言われるがまま膝立ちになり僕に跨る。ちょうど彼女の胸が当たる顔を谷間に埋めると、口でブラをズラし、露になった乳首に吸い付いた。
「ああぁぁっ!」
「んっ、ヒーちゃん……僕に掴まっておかないと……机に頭……打つよ……ん」
「こ、こんにゃ……あうぅっ」
舌で舐める刺激が強いのか、僕の頭を必死に抱きしめる。さらに谷間に顔を埋めることになるが……ん~、嬉しいけどちょっと眼鏡邪魔になってくるよね。
それが嫌になり、ヒナタちゃんを抱えるとソファに押し倒す。
息を荒げながら涙目になっている彼女を見下ろすと、握っていたポプリを手に取った。柔らかい匂いに意地悪く笑う。
菜の花は食用ともいうし、同じ名のキミを────いただこうかな。
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*シークレット*イヴァレリズ編*
……………………………………………………………………………………………え? 何? 俺?
よっこいせ。『お礼SS』全部で5枚とか書いておきながら実はシークレットで俺と言う名の6枚目登場なり~……まあ、ぶっちゃけ前回もこの方法したしもうよくね、って思うなりけど。
しかも今回俺、誰の邪魔もしてないなりよ。どこも甘くてブチ壊したくはなるけどな。
んで? アンタは10回連続ポチして全員が出なかった寂しい人?
それとも前回の俺を知ってワザと10回ポチしたドMな人?(ニヤニヤ
ま、どっちでも俺と遊んでくれるならいいぜ。
だって、あの女もいないし、他の連中もゴダゴダだしつまんねーんだよ。代わりに遊んでくれるなら、ひとつぐらい望みを聞いてあげてもいいなりよ。
あんなプレイでも囁きでもなんでもな……でも、一回だけな?
その後は俺がお前を────無茶苦茶にしてやるよ。